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読書録 本読みの貪欲

近畿地方の某田舎町で一人暮らし中。

詩人との出会い。

昼休みの時間に立ち寄ったコンビニで、なんとなく日本経済新聞を買った。 さっと紙面に目を走らせ、いつもの癖で一面の小コラムに目を留めた。日経新聞は「春秋」だ。 と、そこに、よく知った名前を見つけた。 四元康祐。私の一番好きな現代詩人である。 コ…

会社の中に潜む詩 『現代詩文庫 179 四元康祐詩集』

シルバーウィークが終わってしまった。 聞いた話によれば次にシルバーウィークが5連休になるのは11年後とのこと。 ブルーマンデー、サザエさん症候群、休み明けの出勤を嘆く言葉は数あれど、嘆いたところで出社日はやってくる。 さて。シルバーウィーク。久…

初任給で買った本。『衣更着信詩集』

金曜日の夜だからビールを飲まないといけない気がする。 そんな社会人1年生の夜。 プルトップを開け、アルミ缶を傾けると、タンサンが喉を駆ける。 ビールを飲みたい、思いつつ飲む発泡性リキュール。 ゴールデンウィークからのダメ人間モードで、すっかり…

「サヨナラ」ダケガ人生ダ 『画本 厄除け詩集』井伏鱒二

井伏鱒二といえば『山椒魚』。小説家というイメージが強く、詩はほとんど読んだことがなかった。 それでもどこかで聞いたことのあるフレーズ「コノサカヅキヲ受ケテクレ」「サヨナラダケガ人生ダ」。井伏鱒二が、于武陵の漢詩『勧酒』を和訳したものだ。「人…

古川日出男のショートショート 『夏が、空に、泳いで』

本に書かれた情景が、日常のふとした瞬間に立ちあがってくることがある。まるで白昼夢のように。あるいは。ある単語が思い浮かんだと思えば、その単語は脳内を漂い、やがて単語は意味を持った一節となり、そして私はかつて読んだことのある本の題名に思い至…

風呂で詩を読む。『孤独な泳ぎ手』衣更着信

秋頃から時折、小池昌代編著『通勤電車で読む詩集』という本を風呂読書中に読んでいる。何度も読んでいるうちに、自然とお気に入りの詩は変わっていき、初読時には大して心に残らなかった詩が今はとても好きになったりもしている。再読、繰り返し読むって大…