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読書録 本読みの貪欲

近畿地方の某田舎町で一人暮らし中。

私=人間=人形? 森博嗣『赤目姫の潮解』

森博嗣の100年シリーズに最終巻が出ていると知ったのは、恥ずかしながらつい最近のことだった。毎週のように図書館に通い、毎週のように森ミステリを借りていた中学生の頃が懐かしい。 最終巻は、もうとっくに文庫化もされており、本屋にも図書館にも並んで…

読書疲れの日曜日

特に予定もなかったので本を読んで土日を過ごした。 一人暮らしであることをいいことに、土曜日は布団を敷きっぱなし、パジャマも着っぱなし。 本を読んでは、寝落ちして、再び、本を読んで、寝て、食べて。 そんなこんなで日曜日のお昼過ぎ。 さすがに着替…

料理研究家の研究。阿古真理『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』

どちらかといえば料理は好きだ。 だけど料理の本を読んだり、自炊関係のブログやテレビの料理番組を眺めるはもっと好きだ。 レシピ本を見ながら料理をすることよりも、ただただレシピ本を眺めていることの方が多い。 残業帰りに半額総菜やらインスタント食品…

恋愛小説じゃないけど。『告白』。町田康

日曜日。 平日は毎日のように、次の休みの日こそ遊びに行こうと思っているのに、いざ休日を迎えると腰が重い。 都会の本屋へ行きたいなと思うのだけど、まあ、図書館から借りた本も、キンドルには読み返したいシリーズ物も、部屋の片隅には積読山もあるし、…

愛は金では買えない。それが親子であっても。『ゴリオ爺さん』バルザック

バルザックの『ゴリオ爺さん』を読んだ。パリの社交界での成功を夢見る貧しい学生ラスティニャック。 彼の住む安下宿には、一代で財を成した裕福な商人であったゴリオ爺さんがいた。 ゴリオ爺さんが貧乏生活を送る羽目になったのは、美しい二人の娘のせいで…

『サピエンス全史』、読書中。年末年始に読んだ本

一年が始まる。 自分でも驚くほど、仕事に行きたくない。 気がつけば「仕事行きたくない 死にたい」だとか「仕事行きたくない どうしよう」だとかで検索している自分がいる。 どうしよう、じゃない。いや、ほんとに。 この正月休みで分かったことはといえば…

風呂読書と自己否定 つげ義春『新版 貧困旅行記』

11月。十分すぎるほど寒くなってきた。寒さに耐えられない夜は、ガス代を気にしつつ湯船にお湯を張る。 せっかく湯船に湯を張るという贅沢をするのだから、風呂の時間をめいっぱい有効に使いたい。となると風呂に文庫本を持ち込むに限る。風呂読書については…

「世界は僕を特別扱いしない」から始まる自由。『不自由な男たち――その生きづらさは、どこから来るのか』小島慶子・田中俊之

まったく。年齢性別、所得の多寡や家族の有無にかかわらず、生きづらい世の中ですね。 一若者としては、この先幸せになれる気がまったくしない。今日という日をだましだまし生きて、歳をとり、そして死んでいくのだろうなと思う。 『不自由な男たち――その生…

『あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。他人に支配されず自由に生きる技術』安冨歩

相変わらず迷ってばかりいる。 そして相変わらず、「自分は自尊心が低いのではないか」と思ったりしている。自分と友人との差をみては、私になくて彼彼女らにあるものを考え込んだりしている。 「生きづらい」「自己嫌悪」というキーワードに惹かれ『あなた…

監禁、人間性の喪失、孤独。そして詩情。『ささやかな手記』 サンドリーヌ・コレット

読んだ。久しぶりのハヤカワミステリ。新書より少し背が高く、黄色い紙のハヤカワミステリだ。もちろん推理小説を期待して本を開いたのだが……あれ、これってホラー? 背表紙を読んでみる。 目覚めると、鎖をつけられ、地下室で監禁されていた―― ホラーではな…

南極行きたい。『南極大陸 完全旅行ガイド』

ひと月前くらいから、ものすごく南極行きたい。きっかけは、会社で梱包材代わりにしていた古新聞に「南極クルーズの旅」という広告を見つけたことだ。 それから私の中で「南極」の二文字が燻り続けている。会社の始業前や昼休みに、ちょこちょこと調べてみた…

会社の中に潜む詩 『現代詩文庫 179 四元康祐詩集』

シルバーウィークが終わってしまった。 聞いた話によれば次にシルバーウィークが5連休になるのは11年後とのこと。 ブルーマンデー、サザエさん症候群、休み明けの出勤を嘆く言葉は数あれど、嘆いたところで出社日はやってくる。 さて。シルバーウィーク。久…

「定番だけじゃ人生つまらなくない?」『ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。』

今週のお題「読書の夏」 『ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。』、長い題名だ。だけれども、惹かれる題名である。 今のうち、とはいつのことか。それははっきりしている。14歳。河出書房出版社の「14歳の世渡…

夏に読む京極ミステリ『絡新婦の理』

妖怪。妖怪ウォッチを持ち出すまでもなく、人々は妖怪が大好きなのだろうと思う。夏休みということもあってか、美術館も水族館も妖怪をテーマにした展示をしているようだ。 妖怪をモチーフにした文学作品も星の数ほどある。 私は怖がりなのでホラー小説は読…

壮大なホラ話?『わたしは英国王に給仕した』フラバル

映画『グランドブタペストホテル』を観た。面白かった。映画の主人公はロビーボーイ(給仕人見習い)、同じようなホテルやレストランを舞台にした小説が読みたいと思い、『わたしは英国王に給仕した』を手に取った。河出書房新車、池澤夏樹個人編纂世界文学全…

『死をポケットに入れて』 チャールズ・ブコウスキー、老年期の日々。

読んでまず驚いたのが、主人公である著者が老いていたことである。 予備知識を持たずに、文庫本後ろのあらすじも読まずに、著者の名前と題名だけを確かめてページを開いたのが悪かったのだが。いや、予想もしなかった文章に出会えたという意味では幸運か。 …

詩のこころとは? 嶋岡晨『詩のたのしさ』

詩の本を読んだ。嶋岡晨『詩のたのしさ』(講談社現代新書)である。平易で読みやすく、詩の引用も多々あり、そしてそれらの詩の作者別の検索表が載っており高評価。個人的には、好きな詩である高村光太郎の『道程』の引用があり嬉しかった。高村光太郎の詩…

倉橋由美子『シュンポシオン』

本が溜まっていく。 このところ、買ったり借りたりする本>読む本、なので、部屋にどんどんと未読本が溜まっていく。読もう読もうとは思うものの、無理してまで本は読むものでもなく、とすれば、寝る前の30分読書で消化できる量はたかが知れており、その結果…

『火の賜物 ヒトは料理で進化した』 リチャード・ランカム著

究極のところ、私は「自分の人生とは何か」ということにしか興味がない。しかし「自分の人生とは何か」ということを考えるにあたり「人間とは何か」という問いは避けては通れないし、「人間とは何か」という問いに対するアプローチは多々あるとは思うが、そ…

『頑張って生きるのが嫌な人のための本 ゆるく自由に生きるレッスン』海猫沢めろん

魅力的な題名だ。『頑張って生きるのが嫌な人のための本』。再読だが、二回ともこの題名にやられた。自己啓発本だろうと思いつつも思わず手にとってしまう。だって頑張って生きたくないんだもん。そのうえ、頑張って生きたくない、と自覚してしまう真面目さ…

「サヨナラ」ダケガ人生ダ 『画本 厄除け詩集』井伏鱒二

井伏鱒二といえば『山椒魚』。小説家というイメージが強く、詩はほとんど読んだことがなかった。 それでもどこかで聞いたことのあるフレーズ「コノサカヅキヲ受ケテクレ」「サヨナラダケガ人生ダ」。井伏鱒二が、于武陵の漢詩『勧酒』を和訳したものだ。「人…

広い部屋を持て余す日々。西和夫『二畳で豊かに住む』

学生時代、初めの二年は6畳、その後は8畳の部屋に住んでいた。就職を期に引っ越した先のアパートは、六畳二間の2DK。43平米ほどある、一人暮らしには広すぎる部屋である。南向きの角部屋で、明るさと和室があることが気に入ってここの部屋に決めた。 住んで…

経済成長の先、われわれはどこへ行くのか。『路地裏の資本主義』平川克美

『路地裏の資本主義』を読んだ。角川SSC新書の一冊。普通の新書よりも一回り大きく、行間も広い。新鮮。 本書は資本主義とその周辺について考えるエッセイである。専門書ではない。「路地裏」という題名があるからと言って、直接的に路地裏について語られる…

古川日出男のショートショート 『夏が、空に、泳いで』

本に書かれた情景が、日常のふとした瞬間に立ちあがってくることがある。まるで白昼夢のように。あるいは。ある単語が思い浮かんだと思えば、その単語は脳内を漂い、やがて単語は意味を持った一節となり、そして私はかつて読んだことのある本の題名に思い至…

新生活、読書生活。

今週のお題特別編「この春に始めたいこと・始めたこと」 〈春のブログキャンペーン 第2週〉 社会人になり2週間ほどが経った。桜は散った。ブログの更新が止まっている。読書欲が減退している。 まだ研修期間なので時間的には学生時代よりも余裕がある。それ…

本が読みたくなる 成毛眞『面白い本』

私は今、とても難しい状況に置かれている。 最後の学生生活を満喫すべく本を読みたい。 が、引っ越しに向けて本を処分しなければならない。 こんなとき、人はどうすればよいのだろう。迷った末、とりあえず図書館へと足を運んだ。本は増えず、本を読める。図…

世捨人にすらなれない。車谷長吉『贋世捨人』

私小説を無性に読みたくなるときがある。人間のダメなところをみたい、という切実な欲求に襲われることがある。そんな欲求に見事応えてくれた一冊。車谷長吉『贋世捨人』は人間のダメなところを見事白日の下に引きずり出す。 人間の偉さには、どんなに偉い人…

ようやく読んだ話題作。ピエール・ルメートル『その女アレックス』

久しぶりのミステリとして前々から気になっていたピエール・ルメートル『その女アレックス』を読んだ。フランスミステリ。雑誌やブログで絶賛されているのを読み、昨年の秋ごろから読みたいと思っていた。本屋に行くたびに、文庫ベスト棚に並んでるのを見て…

今年の目標(読書篇)の反省とアンソロジー『とっておきの名短篇』

今週のお題「今年の抱負」 今週のテーマは「今年の抱負」。だが、今年の抱負というか目標(読書編)はすでに書いてしまった。 一、量より質の読書 二、でも、だらだらとネットしたりテレビ観たりするぐらいなら本を読む 三、敬遠しないで詩歌とも親しむ 【日…

『枯木灘』の前日譚 芥川賞受賞作・中上健次『岬』

疲れている。 用事があって横浜まで行ってきた。夕方の飛行機で田舎町に帰って来て、夕食を食べ、今この文章を書いている。そしてとても疲れている。 久しぶりに都会に出たせいか、長時間歩き回ったせいか、昨夜見た嫌な夢のせいか(教授にハードな実験日程を…

『依存症ビジネス 「廃人」製造社会の真実』デイミアン・トンプソン

年末年始に読んでいた本。『依存症ビジネス 「廃人」製造社会の真実』。お正月に読む本じゃない気がするが、気にしない。読んだところ、現代社会の一面、しかもなかなか日の当らない一面を見事に切りとった本であった。 それからサブタイトルがよい。『「廃…

究極の自業自得 メアリ・シェリー原作小説『フランケンシュタイン』(森下弓子 和訳)

日本で最も知られた西洋妖怪の一人が「フランケンシュタイン」だろう。 本書を読む前のイメージは、顔色の悪いつぎはぎだらけの人造人間、といったものだった。雑学知識が豊富な方は、このフランケンシュタインというのが、妖怪自体の名前ではなく、妖怪を作…

『疲れすぎて眠れぬ夜のために』内田樹

学生の本分である学業で忙しいのと、にも関わらず、ドストエフスキーの長編小説(『白痴』。新潮文庫で300ページくらいしか読んでいないけど、なんだか恋愛小説っぽい。面白い)を読み始めてしまったので、なかなかブログの記事を書く時間が取れない。ぼおっ…

2015年はじめの一冊 開高健『人とこの世界』

年末から年始にかけて読んでいた本の感想を書いておこうと思う。開高健の人物エッセイ『人とこの世界』。 人物エッセイと書いたが、適当な語が見当たらない。裏表紙のあらすじには「人物フィクション」という言葉がある。著者は、作家や詩人や芸術家について…

『神、この人間的なもの―宗教をめぐる精神科医の対話―』なだいなだ

海外ニュースを見る。嫌な事件が多い。 宗教とは何か、考える。どうして人類は宗教を生みだしたのか。個人的には個々の宗教の教義よりも、「宗教」という仕組み自体がどうして生まれたのか、社会および個人のなかでどのような役割を果たしているのか、という…

色気より食い気なクリスマス 内田百閒『御馳走帖』を読み返す。

クリスマスである。今年は24日25日ともに平日であることもあり、普段通りに過ごしたという友人が多かった。私も例に漏れず、どちらの日もいつも通り学校にきて、実験して、論文をまとめていた。ネットを見ると、リア充を羨むあまりクリスマスまで憎むような…

生きづらさにお別れしたいときに読んだ詩集。廿楽順治『化車』

今週のお題「2014年のお別れ」〈2014年をふりかえる 3〉 体調を崩したり(クリスマス会・忘年会欠席)、車が壊れたり(ファンベルトとバッテリーの交換2万円)、論文が進まなかったりと(休んじゃった)、散々な週末だった。図書館も本屋も行けなかった…… 思い返…

不倫小説。井上荒野『誰よりも美しい妻』

そろそろクリスマス。クリスマスっぽい本でも読むかと思い図書館へ行くものの「クリスマス本コーナー」(図書館の企画棚)に並べられた絵本たちに興味は惹かれず、『クリスマス・キャロル』でも読めばいいのかと思うもそんな気にもなれず、いつも通りのセレク…

『ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか』NHKスペシャル取材班

年末年始だからか、なにかと忙しい。1日16時間くらいは大学にいる気がする(徹夜や泊りこみしてないだけいいのだろうけど)。12月に入ってがっつりと読書量が減ってしまった。昨日など桜庭一樹の読書エッセイシリーズ『お好みの本入荷しました』(大好きなシリ…

正直な読書エッセイ 池澤春菜『乙女の読書道』

先日晒した本棚写真。今更ながら恥ずかしくなってきた。 本棚の写真が印象的な読書エッセイを読んでいる。ちょっと前から気になっていた読書エッセイ『乙女の読書道』。題名に「乙女」って。なんだか恥ずかしい。しかし表紙写真――著者と思われる若い女性とそ…

私はあなたを理解している、という傲慢さを暴く アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』

私の中のアガサ・クリスティランキング1位は『アクロイド殺し』であった。シェパード先生大好き。 が、まさかの非ミステリ小説がこの座を奪おうとしている。『春にして君を離れ』、めちゃくちゃ面白い。 人は死なない、探偵も出てこない、イベントすら起き…

ポール・オースター『幽霊たち』 柴田元幸訳

不思議な本を読んだ。P・オースター『幽霊たち』。 ポール・オースターの本を読むのはこれで2冊目。彼がどのような作家であるのかはまだ掴めずにいる。(一冊目は『ブルックリン・フォーリーズ』。ちなみにこの本の舞台もブルックリンだ) 代表的なアメリカ現…

死と生を考える長編詩。伊藤比呂美『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』

これは詩なのかエッセイなのか小説なのか。はたまた呪いなのか。そんなことを考えなのか読みはじめた詩人伊藤比呂美による『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』だが、読み終わった今はこう思う。そんな分類どうでもよい。 これはすごい本だ。図書館の詩集コーナーで見…

読書週間!松岡正剛『読書術』

図書館で「読書週間」のポスターを見た。「公益社団法人読書推進運動協議会」によると2014年の読書週間は10/27‐11/9である。標語は「めくる めぐる 本の世界」。標語にはあまり詩的センスを感じないが、ポスターのイラスト(子どもが木造帆船の傍らで本を読ん…

吉野源三郎『きみたちはどう生きるか』

以前から気になっていた本を読んだ。 『君たちはどう生きるか』という題名に惹かれた。それ未だに「私はどう生きるべきだろうか」という青臭い問いが私の根幹をなしているからだろうと思う。本自体の存在はだいぶ前から知っていたが、これまで手に取らなかっ…

光文社古典新訳文庫の短編集!ビアス『アウルクリーク橋の出来事/豹の目』

10月はあっという間に終わってしまった。もう次の金曜日が31日。ハロウィン。 ハロウィンにかこつけての飲み会があるのだが正直出たくない・・・・・・最近、飲んだ翌日に二日酔いからの偏頭痛に見舞われるようになってしまい、翌日のことを考えると思いっきり飲め…

映画原作!アゴタ・クリストフ『悪童日記』

移動時間の暇つぶし、のつもりで買ったらとんでもなく面白かった。アゴタ・クリストフ『悪童日記』。 題名はずいぶん前から知っていた。評判が良いのも知っていた。 今まで手に取らなかったのは、たぶんその題名のせい。「悪童」という言葉が気に入らなかっ…

フィリップ・K・ディックの短編集『地図にない町』

【第0回】短編小説の集いにて小説もどきを書いてみたところ、 id:kokorogudog様にフィリップ・K・ディック『地図にない町 ディック幻想短編集』をお勧めして頂いた。 早速図書館で短編集を借りて読んでみた。コメントを拝読し、はじめはこの本を一冊の短編集…

カーター・ディクスン『黒死荘の殺人』

ジョン・ディクスン・カーのことを知ったのは、綾辻行人『十角館の殺人』を読んだときであった。『十角館の殺人』には、登場人物たちの渾名として、古典ミステリ作家の名前がつけられている。私はこの本でミステリ界では誰もが知ってる常識レベルの海外ミス…

新レーベル鉄筆文庫での出版予定有り。辺見庸『反逆する風景』

辺見庸は劇薬だ。物質と情報で満たされ現状に甘え切った現代日本に生きる私の頭をガツンと殴ってくれる。 先進国に倦んでいる傲慢さ。安易に「死にたい」と口にする甘さ。良薬口に苦し? 自らの生活を振り返る。口腔いっぱいに苦みを感じる。 私を取り巻く豊…