読書録 本読みの貪欲

アラサー本好きの日記です。本、旅行、文房具、犬、魚などが好き。

自分に足りていない能力について。

森博嗣さんの新書を立て続けに読んだ。 2003年初版ながら最近も新聞広告に載っていた『「やりがいのある仕事」という幻想』と2017年1月初版の『夢の叶え方知っていますか』という朝日新書である。 自分には「やりがい」も「夢」もないんだけど、と軽く絶望し…

思考停止しているなあと思う

なんとなく毎日が辛い。 毎日、ではなく、平日が辛い。仕事が辛い。 ゴールデンウィーク明けの月曜日、馬鹿みたいに早起きしてしまい、普段より早い時間に会社へ向かったが、向かう車内でひどい動悸を感じていた。 やっとのことで迎えた金曜日。スーパーに寄…

amazarashi『MESSAGE BOTTLE』

4月になって2週間が過ぎた。 初々しい新入社員の姿を横目で眺めつつ、普段通りの仕事をこなす。 相変わらず「どこかへ行きたいな」と思いつつどこかへ行く気力もない日々だ。毎日のように仕事を辞めたいと呟き、月に一度は朝起きたら会社が燃えてたらいいの…

amazarashi『命にふさわしい』

何度かこのブログにも書いているが、amazarashiというバンドが大好きだ。 20代半ばまで、アイドルなども含め音楽グループに「はまる」という経験をしたことがなかった。 私は音楽には関心の低い人間なんだと思っていたし、はやりの曲を追いかける同級生たち…

私=人間=人形? 森博嗣『赤目姫の潮解』

森博嗣の100年シリーズに最終巻が出ていると知ったのは、恥ずかしながらつい最近のことだった。毎週のように図書館に通い、毎週のように森ミステリを借りていた中学生の頃が懐かしい。 最終巻は、もうとっくに文庫化もされており、本屋にも図書館にも並んで…

読書疲れの日曜日

特に予定もなかったので本を読んで土日を過ごした。 一人暮らしであることをいいことに、土曜日は布団を敷きっぱなし、パジャマも着っぱなし。 本を読んでは、寝落ちして、再び、本を読んで、寝て、食べて。 そんなこんなで日曜日のお昼過ぎ。 さすがに着替…

池澤夏樹=個人編集『日本文学全集29 近現代詩歌』

都会で学生時代の友人に会った。 その帰り道に本屋へより、前から欲しかった、池澤夏樹=個人編集『日本文学全集29 近現代詩歌』を買った。 ところで都会へ出ると建物の多さに圧倒される。 特に生活の場であるアパートやマンションの数に圧倒される。 ベラン…

料理研究家の研究。阿古真理『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』

どちらかといえば料理は好きだ。 だけど料理の本を読んだり、自炊関係のブログやテレビの料理番組を眺めるはもっと好きだ。 レシピ本を見ながら料理をすることよりも、ただただレシピ本を眺めていることの方が多い。 残業帰りに半額総菜やらインスタント食品…

恋愛小説じゃないけど。『告白』。町田康

日曜日。 平日は毎日のように、次の休みの日こそ遊びに行こうと思っているのに、いざ休日を迎えると腰が重い。 都会の本屋へ行きたいなと思うのだけど、まあ、図書館から借りた本も、キンドルには読み返したいシリーズ物も、部屋の片隅には積読山もあるし、…

パソコン断ち

今週のお題「新しく始めたいこと」ふと思い立って、2週間ほどパソコン断ちをしていた。 目の前にノートパソコンがあると、ついだらだらとネットをしてしまう。人生は短い。 私は加速度的に老いていく。 ただでさえダメな人間なのに、このままではますますダ…

愛は金では買えない。それが親子であっても。『ゴリオ爺さん』バルザック

バルザックの『ゴリオ爺さん』を読んだ。パリの社交界での成功を夢見る貧しい学生ラスティニャック。 彼の住む安下宿には、一代で財を成した裕福な商人であったゴリオ爺さんがいた。 ゴリオ爺さんが貧乏生活を送る羽目になったのは、美しい二人の娘のせいで…

虚構

虚構である社会制度の上にある虚構である会社組織のなかに属する実体のある工場で虚構である資本主義社会のために虚構である通貨を稼ぐ実体である(はずの)我々は実体であるこの体を酷使し虚構であるストレスは虚構である人生に作用し実体であるこの心臓の…

『サピエンス全史』、読書中。年末年始に読んだ本

一年が始まる。 自分でも驚くほど、仕事に行きたくない。 気がつけば「仕事行きたくない 死にたい」だとか「仕事行きたくない どうしよう」だとかで検索している自分がいる。 どうしよう、じゃない。いや、ほんとに。 この正月休みで分かったことはといえば…

2017年はじまりました。

今週のお題「2017年にやりたいこと」2017年が始まった。2016年の大晦日、4年ぶりに高校時代の友人にあった。 友人の中の変わらない部分と日々変わっていく私たちを取り巻く状況が、目の前に立ち現れて圧倒された。 当たり前だが、私たちはもう高校生ではない…

冬のボーナスでノートカバーを買う。

師走忙しすぎ。本を読む時間もとれぬ日々が続く。 実際には、布団に入って読もうとするのだけど、数ページ読み進めた時点で寝落ちしてしまう。 今月に入ってから何度電気をつけっぱなしにして寝てしまったことか。 このブログを書くのだって一か月ぶりくらい…

なんだかんだで3周年。世界の片隅で、弱小ブログは続いてます。

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」 はてなブログが5周年らしい。と、思ったら、このブログも今日11月18日で3周年を迎えていた。最近追加されたこよみモードで知った。ある日、本当に急に思い立って始めたブログ。 思い立っ…

風呂読書と自己否定 つげ義春『新版 貧困旅行記』

11月。十分すぎるほど寒くなってきた。寒さに耐えられない夜は、ガス代を気にしつつ湯船にお湯を張る。 せっかく湯船に湯を張るという贅沢をするのだから、風呂の時間をめいっぱい有効に使いたい。となると風呂に文庫本を持ち込むに限る。風呂読書については…

「世界は僕を特別扱いしない」から始まる自由。『不自由な男たち――その生きづらさは、どこから来るのか』小島慶子・田中俊之

まったく。年齢性別、所得の多寡や家族の有無にかかわらず、生きづらい世の中ですね。 一若者としては、この先幸せになれる気がまったくしない。今日という日をだましだまし生きて、歳をとり、そして死んでいくのだろうなと思う。 『不自由な男たち――その生…

人生時計。人生=24時間だとすると、一日は何分?

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」 風邪をひいた。鼻風邪だ。早く治したいので、普段より早く布団に入って寝ようとするのだが、鼻づまりと喉の違和感でなかなか寝付くことができない。おかげで寝る前読書が捗る捗る。ウエ…

『あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。他人に支配されず自由に生きる技術』安冨歩

相変わらず迷ってばかりいる。 そして相変わらず、「自分は自尊心が低いのではないか」と思ったりしている。自分と友人との差をみては、私になくて彼彼女らにあるものを考え込んだりしている。 「生きづらい」「自己嫌悪」というキーワードに惹かれ『あなた…

『漢辞海』購入。

辞書が好きだ。 といっても、ものすごく好きというわけではなく、世間一般の人よりもほんのちょっと好きなぐらい。 いわゆる俄かである。 毎日どころか毎週も見ないが、二三か月に一度くらいは辞書を見てるかなというくらいの「好きさ」だ。 少なくとも、こ…

amazarashi『花は誰かの死体に咲く』

amazarashiが大好きだ。dokusyotyu.hatenablog.com音楽をほとんど聞いてこなかったうえ、飽きっぽい私には珍しく、ここ2年くらいずっとはまっている。 はまっているといっても、ファンクラブに入会する、ライブに通いつめグッズを買いあさるといったいわゆる…

監禁、人間性の喪失、孤独。そして詩情。『ささやかな手記』 サンドリーヌ・コレット

読んだ。久しぶりのハヤカワミステリ。新書より少し背が高く、黄色い紙のハヤカワミステリだ。もちろん推理小説を期待して本を開いたのだが……あれ、これってホラー? 背表紙を読んでみる。 目覚めると、鎖をつけられ、地下室で監禁されていた―― ホラーではな…

南極行きたい。『南極大陸 完全旅行ガイド』

ひと月前くらいから、ものすごく南極行きたい。きっかけは、会社で梱包材代わりにしていた古新聞に「南極クルーズの旅」という広告を見つけたことだ。 それから私の中で「南極」の二文字が燻り続けている。会社の始業前や昼休みに、ちょこちょこと調べてみた…

読まねば、な気分

『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃいけないんだ』 という心惹かれる題名の読書エッセイがある。 読書好きなら、誰もが一度は書店でこんな気持ちになったことがあるのではないだろうか。この本屋でこの本を買うのは私ぐらいしかいないのではないか、…

生きるってめんどくさいよね、 『北斎漫画』全3巻BOX

めんどくさい、に勝るものは何もない。 この土日もめんどくさい、に負けて生産的なことは何もしなかった。寝て起きて本を読んで、読みながら気づいたら眠っていてといった調子で現在日曜日の午後四時。 やりたいことはたくさんある。 ほしいものもたくさんあ…

愛から自由になった世代へ ミシェル・ウェルベック『ある島の可能性』

人生2冊目のウェルベックは長編SF(SFといってもいいだろう)『ある島の可能性』。 久々に面白い本を読んだ、という気分になった。 恐ろしい本 この本は恐ろしい。テーマは愛、なんだろうなと思うが、そう簡単にまとめられる話ではない。主人公が生きるのは…

『ブリキの太鼓』 グラス 池内紀役

本を読むたびに自分の想像力の貧困さを残念に思う。 社会人になってから、読書の時間がなかなか取れなくなった。 だから長い物語を手に取ることを自然と避けてしまっていた。 久しぶりに開いた池澤夏樹=個人編集 世界文学全集。私は久しぶりに広大な物語に出…

日記を読み返す。

今週のお題「2016上半期」2016年も半分が終わった。 終わってしまったのか、まだ半分も残っているのか。 端的に言えば、人生に迷っている。いや「迷う」という言葉は正しくない。 過去への「後悔」と未来への「諦め」、その結果としての倦んだ毎日。 諦めた…

詩人との出会い。

昼休みの時間に立ち寄ったコンビニで、なんとなく日本経済新聞を買った。 さっと紙面に目を走らせ、いつもの癖で一面の小コラムに目を留めた。日経新聞は「春秋」だ。 と、そこに、よく知った名前を見つけた。 四元康祐。私の一番好きな現代詩人である。 コ…