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読書録 本読みの貪欲

近畿地方の某田舎町で一人暮らし中。

『出世をしない秘訣 でくのぼう考』 ジャン=ポール・ラクロワ

ブログ第1冊目。

さて、出世をしない秘訣。

はい、皮肉。

初めて本書が日本で出版されてから50年以上が過ぎている。

しかしこの本は現代を生きる私たちを今を笑い続けている。社会は何も変わっていないのか。

 

「本書は、出世が待ち構えている人びと――すなわち、うっかりすると明日にも有名になって、黄金とやら責任とやらにおしつぶされ、巨大な企業の重荷の下に参ってしまうやも知れぬ人びとのすべてに捧げられる」

 

出世も約束されていないのに、巨大な企業の重荷につぶされそうになっている私たちは、さて、如何に生きるべきなのか。

 

「自分に成功すべし」

 

個々人を生きるとはどのように生きることなのか。

本書は無自覚に「歯車」になり下がる私たちを笑わせて、そしてふと、考えさせる間をつくる。そのような間こそ、日々の生活に大切なのかもしれない。