読書録 本読みの貪欲

近畿地方の某田舎町で一人暮らし中。

名づけと『ホテル・ニューハンプシャー』と『ゲド戦記』

今週のお題「名前をつける」

名づけ。
動物を飼うことを考える。
例えば、犬。犬と過ごす毎日を思い浮かべる。
小さな犬もいいけど、体力のあるうちに大きな犬を飼ってみたいな、とか。
あそこを散歩しよう、この芸を覚えさせよう、社会化はしっかりしないとな、犬の幼稚園なる所も気になるし、いっそのこと訓練所でしっかりと服従訓練を入れてもらうのもいいな、とか。
楽しい空想である。
なかでも一番楽しいのは、いつか飼うはずの犬の名前を考えることだろう。
和犬なら渋い漢字名がいい。洋犬なら意味深なラテン語名も良いかもしれない。
「日本警察犬協会」のHPにまとめられているドイツ語の名前一覧を眺める。想像はいやでも膨らむ。

黒犬を飼ったら……

読書好きとしては、好きな小説の登場人物の名前をつけたいとも思う。
人間の子供につけるには憚られるような名も、動物にはつけられる。
世の傑作や私のお気に入り本の登場人物は、決して善人ではない。
いくら好きでも人の子につけるのは、さすがの私でも躊躇する名前がある。
例えば、某小説で弟を殺してしまった主人公の名前とか。
あるいは海外文学の主人公の名前とか。
いくらアクロイド殺しのトリックが衝撃的で、推理小説で好きな主人公No.1の座を占めていたとしても子供(日本人を想定)に「シェパード」なんて名前はつけられない。
でも、動物ならある程度は自由である。
研究室の共用ペット?であるクサガメさんに「スメルジャコフ」なんてつけても、カメをはじめ誰も傷つけることはないだろう。(カメはドエトエフスキーを読まない、万年生きても)

私にはぜひともつけたい名前がある。
その名は「アール」
黒い雄犬にアールと名づけ可愛がりたいと常々思っている。
元ネタはジョン・アーヴィングホテル・ニューハンプシャー
本の中の「アール」は、主人公の父が飼っていた熊である。芸をしたり、バイクに乗ったりすることを考えるとナマケグマだろうか?
ホテル・ニューハンプシャー』の読みどころは多々あり、登場人物たちはそれぞれに魅力的だが、しかし、アールはほんと素晴らしい熊なのである。読み終えたとき、私は、心に決めていた。いつかアールを飼うと。
さすがに熊を飼うことは一生ないと思われるので、犬で妥協することにする。
黒くて熊っぽくて芸達者で「あーる」と鳴く犬(作中、アールはいつも「あーる」と鳴くので「アール」と名付けられた)を飼う。うん、飼う。アールと本がいれば、たぶん、私は幸せになれるはず。

本の話

ところで。名づけ、いうお題を見てアーシュラ・K・ル=グウィンゲド戦記が思い浮かんだ。
ゲド戦記には「真の名」という設定があった。
こういう設定は(真の名前を探すなど)、小説や漫画内で時々あるように思うが、私は結構好きだ。といっても今すぐに、他の作品名が思い浮かばないのだけど……
ゲド戦記』、実はシリーズ全ては読んでいない。
数年に一度、読もう、と決意するのだけれど、一巻二巻を読み満足してしまう。
成長するにつれ、シリーズ物にどっぷりハマるといったことが出来なくなってしまったのかもしれない。
他にも面白い本はあるはず、まだまだ読んでいない作家の本が星の数ほどある……
焦り、効率化……いけない。読書は楽しい趣味のはず。
ゲド戦記、後半の巻には「真の名」の世界観に関する云々があるらしい。
書いてるうちに読みたくなってきた。
最近、ファンタジーの世界に浸って過ごしていない。
いいよね、アースシーゲド戦記シリーズ、いつかちゃんと読みたい。

(『ゲド戦記』については、シリーズを読み終えてしまうのがもったいない、という気持ちもあった。楽しみは長くとっておきたい、みたいな感覚です)

おまけ。ブログ名について。

読書のブログをしたい!と思い立つ
→ブログ名?ID?
→読書感想を書くつもりだし「読書録」でいいや
→だったらidは読書中(dokusyotyu)で。
→ブログ開始!
……以上、ただの面倒くさがりでした。

影との戦い―ゲド戦記 1