読書録 本読みの貪欲

近畿地方の某田舎町で一人暮らし中。

誕生日、99冊、本を売った。

人生とは行動の積み重ねである。

この二十数年間でもっとも多く行った行動は睡眠であろう。
が、ここでは睡眠は除外する。

次に多く取った行動は何だろう。主観的には読書だろう。
つまり私の人生は読書だったといえる。

人生=読書な私にとって、本は文字通り生きるための糧である。
ただし本物の糧である食糧と違い、本は消化しても形が残る。
生きて、本を代謝続けた結果として、当然ながら私の部屋には本が溢れた。

物に囲まれて生きる私たち。

ある日、物に囲まれて過ごすのが嫌になった。
もちろん現代日本で普通に生きるためには、様々な物が必要である。
普通から逸脱したいわけではなない。しかし、物に溢れた部屋が心底嫌になった。
掃除しよう、物を捨てよう、と思った。

もちろん、掃除をしなければいけない、実際的な理由がある。

ある日いきなり自分が死ぬとして、この部屋を両親や友達に見せられるか。否。
死にたい死にたい思う前に、いつ死んでも恥ずかしくないようにしとかなければ。

普通に生き続けたとしても、大学を卒業したら引っ越さないといけない。少しずつでも片づけておいたほうがよくないか。

……ということで、現在少しずつ物を捨て、部屋の整理を行っている。

本の整理

カラーボックス3つとスチールラック1つに納められた本と床に積んである本から、とりあえず100冊選びBOOK・OFFに売りに行くことにした。

奇しくも先日誕生日であった。
自ら読んだ本=自ら歩んだ人生を振り返りつつ、本を分類していく。

売る本。売らない本。

……読んだことすら忘れていた本が相当数あった。
さらに言えば、未読の本も十冊ほど出てきた。
もちろん、強い思い入れのある本も、再読したくてもどこに置いたか分からなくて諦めていた本も出てきた。
中学生の時に買った思い入れのある本も。

売るか売らないか、迷った本は意外と少なかった。心も痛まなかった。
残す本の基準を緩めにしていた、という理由もある。
引っ越す段階になれば、もう少し本を減らさなければならないだろう。
そのとき私は、例えばヴェニスの商人を売れるだろうか。
自分の中でのシェイクスピアNo.1マクベスは残すと思うのだけれど。

ブックオフへ。

二回に分けて行ってきた。結果。

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売れたのは99冊

4390円

一冊当たり40円ぐらいか。
売った本は一度しか読んでいない新品同様帯付き単行本から、古本屋で買った中古文庫本まであった。
これが高いのか安いのか分からない。
もっと手間をかけ、状態の良い本をネットオークションで売れば値段は上がっただろう。
が、ゴミとして廃品回収に出すはずの本が、持って行くだけでこれだけの値段になるのだから、贅沢は言わない。

部屋に戻ると、がらん、とした本棚が迎えてくれた。

ネットを覗くと、本への投資を惜しむなという声やびっしりと本が詰まった立派な本棚の写真が載っていたりする。
私だって、本当は、すべての本を新刊でそろえたいし、それを収容する個人書庫が欲しい。
けれども財布は読書欲に追いつかない。
本との付き合い方を考えないとなとは思うけど、まだしばらくは今のスタンス―本屋も古本屋も図書館もフル活用して本たちと付き合っていく―を続けるしかないのだろうなと思う。

もちろん今回手にした4390円はすでに別の本に形を変えている。

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