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読書録 本読みの貪欲

近畿地方の某田舎町で一人暮らし中。

ある日の本と文房具の自己満足日記。名古屋へ行ってきた編。

日記 文房具

名古屋へ行ってきた。
少し時間が空いていたので、ぶらぶらと町を歩く。


名古屋ボストン美術館にてミレー展をみる。開館15周年記念らしい。
絵の感想は書かない。

美術館へ行くと必ずミュージアムショップを覗く。
そして毎回展示会図録を買おうかどうか迷う。たいていの場合、買わない。今回も買わなかった。
就職して余裕ある大人に成れたら買おうと思う。そのときには画集を置ける本棚も欲しいなと思う。

そのミュージアムショップには、画集よりも購買欲を刺激されたものがあった。
RHODIAのwebnotebookの限定版。
表紙に「Millet」(ミレー)の文字。
裏表紙に「種をまく人」(展示会の目玉のひとつ)のシルエット。両方ともさり気なくて、上品だ。
今回の展示会を記念したものだ。A6サイズで、お馴染みのオレンジと黒の二色。
欲しい。1600円。欲しい。webbie。
が、買っても使い道がないだろう、との理性の声が勝ち、購入は見送り。
結局、何も買わずにミュージアムショップを出る。


普段使いのノートを忘れてしまったことに気づき、東急ハンズへと買いに行く。
迷いに迷った末、伊東屋の「COLOR CHART」の紺色のノートを購入。
100円程度の安いノートを買う予定だったのだけれど、いろいろ見ているとつい。600円ほど。
ついでにノートの色に合わせ、トンボ鉛筆の油性ボールペン「ZOOM L102」の紺色を購入。1000円。
アルミ製で、値段の割に高級感のあるつくり。持ってみて、その軽さに驚いた。「L」はlightの「L」。本当に軽い。
替え芯が売り場に並んでいなくて少し心配。見かけたら、箱買いしておこうと思う。

ノート+ボールペン買うなら、ロディア買えたじゃん、と思う。


東急ハンズの上階にある本屋へ行った。
そこで聞こえてきた会話。
70歳ぐらいの男性客と20代の女性書店員。男性の声が大きい。

客:……こうゆう難しいのじゃなくて。全文じゃなくてもいいの、全文じゃなくて。後ろに訳があって。
店員:となりますと、あとは、名言集みたいのになりますが。
客:簡単なのでいい。
店員:そうですね、それでは……
客:古典なんて、専門じゃないからね。
店員:こういうものでしょうか。
客:いやあ、古典の言葉の一言を引いて、現代社会のね、現代社会の状況へね、こう、分析して、エッセイみたいなのを書こうと思うんだ。
店員:はあ、そうですか。
客:だからね、全文じゃなくていいんだ。簡単なのでいい。

なんというか、全文読めよ、と思った。そこで効率を求めるな。
他人の趣味に口出しする資格はないのだが、思わず何か言いたくなった。
そもそも、他人が選んだ、部分を切りとって編集した言葉で満足なのだろうか。満足なんだろうな。
ちなみに最初に二人が見ていた棚には角川の「ビキナーズ・クラシック」シリーズが並んでいた。
私の見ていた岩波文庫の棚は見ていないようだった。
結局、彼が何を買ったのか私は知らない。


ずっと読んでいた『悪霊』を読み終える。
途中、外出先で紛失する、というハプニングもあっただけに感慨深い。結局、なくした下巻は買い直した。
「名作」を前に、気合いを入れて読み始めたが、普通に面白く読めた。
今まで読んだことのあるドストエフスキーのなかでは一番好きかもしれない。
が、「面白く読んだ」≠「理解した」。
こいつ誰だっけ、と思うこともしばしば。思想的なところもよく分からなかった。
そして、語り手の「私」って結局誰だったんだ、と思っている。
誰だったんだ?読み飛ばした?
きっと最後には明かされるだろうとよく考えもせず読んでいたのだけれど、考えて読まないといけなかったのか。
いつかまた読み返そう、と思った。

以上。名古屋は暑かった。