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読書録 本読みの貪欲

近畿地方の某田舎町で一人暮らし中。

短編小説を読みたい。

日記

短編小説企画が面白い。主催のぜろすけ様、良い機会をありがとうございます!

【第0回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - Novel Cluster 's on the Star!

応募作を読んでみる。同じ「りんご」をテーマにした作品なのに、当たり前だが、それぞれが異なっている。
調子に乗って自分も書いてみたが、これがなかなか難しい。ほんと創造は難しい。

ふと、プロ作家の書いた「りんご」が使われている短編小説ってないのかなと思った。
思い出してみる。思い出さない。何も出てこない。
手元にあった掌編小説集の目次を見てみたが、残念ながら「りんご」に関する題名はなかった。辺見庸『銀糸の記憶』。食べ物を題材にした小説一群が含まれているので期待したのだが。
記憶を探る。ゴールス・ワージー『林檎の樹』が出てきた。
高校の英語の副読本として読まされた。あまり良い読書ではなかった。1年生の時の夏休みの宿題だったか。そもそも読んだのはダイジェスト版だった。本来の物語の長さを私は知らないので短編かどうか怪しい。
あとは島崎藤村『初恋』。りんごが出てきたはず。短編どころか小説ですらないが。

ここまで記憶を掘り起こし、りんご短編を思い出すことは諦めた。きっといろいろあるのだろうけど覚えてないや。
努力を放擲し、思考を自由に遊ばせる。
覚えていないくせに、読んできた本について考えるのは好きだ。気がつけば今まで読んで面白かった短編について考えていた。最近読んだなかでは倉橋由美子『結婚』が面白かった。物語の虚構性についてじっくり考えてみたいと思った。思っただけだけど。『結婚』は短編にしては長いか。

思考が飛んだ。

私は過去に見た舞台を思い出す。
地元で見た演劇だ。短編小説を演劇化した舞台だった。あの物語の題名は何だったか。
男の一人語りの舞台だった。
その静かな語り口からはある恐るべき犯行について告白されていた。
シンプルな舞台に、絞られた照明。今でも思い出すストーリー。そしてそのおぞましさ。
8年前くらいのことだ。観劇後、一度だけその舞台の元となった短編を読んだ気がするが、しかし、気のせいだったかもしれない。
その短編を読みたいと思った。劇場の入り口で元となった小説を販売していたことを思いだす。どうして8年前買わなかったのだろう。きっと私のことだし金がなかったのだろう。
読みたい。しかしその短編の題名も書き手の名も、脳髄の暗黒のなかに埋もれてしまっていた。思い出せない自信があった。
が、今は、21世紀。インターネットはこのようなときにこそ使うべき。
幸いなことに、その劇団の名は覚えていた。大学に進学し、地元を離れてからは見に行っていないが大好きだった。進学してもしばらくはチラシが送られてきていたっけ。
その劇団名をgoogleの検索窓に入力する。「ジャブジャブサーキット」
すぐに劇団のHPが表示された。クリック。問題の小説はまもなく判明した。
日丈影吉『王とのつきあい』
著者は明治生まれのミステリ作家だ。
例の作品は、どうやらいくつかの短編集に収録されているようだ。短編集のうちの一つは近所の図書館にもあるらしい。図書館の蔵書検索システムは素晴らしい。読まねば。

本とつながるきっかけは思いがけないところに転がっている。
問題はいかに本を読む余裕を作るか、か。
ゼミの準備が終わらない。内情を書けば、本を読む余裕がないので小説について妄想することで埋め合わせてるのだ。
演劇観たい。実は大好きだ。本読みたい。読書ももちろん大好きだ。勉強しろよ、自分。

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