読書録 本読みの貪欲

近畿地方の某田舎町で一人暮らし中。

【日記】平日ブックオフでの収穫。

 本棚晒しのついでに本の整理をした。

 その後さらに整理を続け、文庫は日本人作者棚と翻訳物棚に大雑把に分けた。
 雑な分類だが、今まで整理された本棚というものを持っていなかった私は、それらの棚を見ては一人悦に浸っている。

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 1年以上かかりながらも屍者の帝国を読了し、なんだかもやもやしつつ寝た日の翌朝。大学に行く前に、この棚をなんとなく見た。棚の中で目を引いたのは緑の背表紙。文庫で並ぶ倉橋由美子倉橋由美子はここ数年でハマった作家だ。まだまだ読みたい未読本がある。しかし倉橋由美子の大部分の本は絶版である。電子書籍としては売っているようだが、私の持ってるリーダーには適応していない。二人称作品『暗い旅』とか読んでみたい。
 ネットで買えばいいじゃんと言われればその通りなのだが、ネットで買い集めたい気分ではない。今並んでいる本たちは古本屋で見つけてはその都度買ったものである(パルタイだけは新刊で買った)。ともかく今更ネットで簡単に買ってしまいたくない。ネットショッピングは便利でよく利用するが、そこに情緒はない。

 というわけで古本屋へ行きたいと思った。一度行きたいと思うと、ものすごく行きたくなってしまった。倉橋由美子の本を見つけることよりも何よりも、ともかく古本屋へ行きたい。古本屋自体にここのところ行っていなかった。禁断症状? 棚を眺めるだけでもいいから行きたいと思った。
 行きたい行きたいと思っているうちに、ついついブックオフに寄ってしまった。ブックオフに情緒はあるのかと言われると、ネットよりはずっとあると答えたい。ずらりと並ぶ現物の本たちの中から意中の一冊を見つけるのと、ネット検索で文字情報を探すのでは、行為もそれに伴う感情も大きく異なると言えよう。

 でも見つけてしまったのだ。ふらふらと単行本コーナーを散策していると目に入って来たのは倉橋由美子、『シュンポシオン』の文字。単行本! 驚いた。単行本で売っているとは。出版社は福武書店。帯付き。綺麗。しかも『シュンポシオン』は私が特に好きな桂子さんシリーズだ。桂子さんシリーズはあまり評判がよくないようだが、私は有名な初期作品群や新刊書店で売ってる後期の短編集よりも好きだ、たぶん(まだ全部読んでないので「たぶん」です)。

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 いやあ、こんなこともあるのか。古本市場でこの本がどのくらいの価値があるのか私は知らない。108円が安いのか高いのか適切なのか。でも、これを見つけたときすごく嬉しかった。人はこうして古本集めにハマっていくのかもしれない。絶対に足を踏み入れたくない領域なのだけど。自分の性格からすると、金がいくらあっても足りなくなるのが目に見えている。

 その後文庫コーナーを見たが、そこに並んでる倉橋由美子の本はすべて持っているものだった。残念。

 ブックオフのポイントは200円以上の購入でないとつかないので、もう一冊何か買おうと本棚を漁った。目を引いたのはモームモームはいつか『人間の絆』を読みたいと思っているのだが、今はまだそのときではない(こういう感覚、直感ってありますよね。いつか自分はこの本を読むはずだ、でも今は読まないという)。代わりに絶版だったはずの新潮文庫『太平洋 モーム短編集2』を購入。『女ごころ』『お菓子とビール』という長編も並んでいたがこちらにした。

 他にも欲しいなと思った本は何冊かあったのだが(皆川博子『開かせていただき光栄です』など)、とりあえず今日は二冊だけにする。
 計216円の買い物。216円で現実逃避できるのだから安いものだ。

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 買って満足、と言いたいのだが、ついさっきヤフオク倉橋由美子の全集が出品されているのを発見してしまった……うん、情緒とかどうでもいい。欲しい。でも悩む、2700円か……

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