読書録 本読みの貪欲

近畿地方の某田舎町で一人暮らし中。

詩人との出会い。

 昼休みの時間に立ち寄ったコンビニで、なんとなく日本経済新聞を買った。
 さっと紙面に目を走らせ、いつもの癖で一面の小コラムに目を留めた。日経新聞は「春秋」だ。
 と、そこに、よく知った名前を見つけた。
 四元康祐。私の一番好きな現代詩人である。

 コラムでは、四元さんが自らの人生の奇跡を昔のアメリカドラマ「宇宙家族ロビンソン」に例えていることを紹介し、そこから宇宙開発、そして難民問題にまで話が広がる。四元さんの話は枕であり、たったの五文で終わってしまう。でも、詩人の一ファンである私にとっては、その五文がとても嬉しかった。まさかここで出会えるとは思ってもおらず、会社の同期に「この人、私の好きな詩人!」と言ってしまった。

 さて。このブログ記事は「今日の春秋に四元康祐が載ってた!」と書きたかったがためだけに書いたのだが、それだけではなんなので、もう少しだけ書いてみる。

 一昨年あたりから詩を読むようになった。自然と好きな詩とそうでもない詩がでてきた。好きな詩は何度も読む。ますます好きになる。ふと、この詩のどこが好きなのかな、と思う。でもそれを上手く説明できる言葉を私は知らない。
 四元さんの詩が好きだ。どこが良いのか、やっぱりちゃんと紹介できる気がしない。でもあえていうならば、情緒的ではないところかな、と思う。詩の対象も優雅な自然、ではなく、会社や家族であったり、経済の専門用語だったり、抽象的な言葉そのものだったりすることが多い。何が理性的で何が非理性的かといわれると困るが、しかし、彼の詩はどことなく理性的で、そしてその「理性の言葉」と「体感的・原始的なことば」のバランスが独特で、読めば読むほど癖になる。
 
 そう、読んでいるうちにもっと読みたい、と思うような詩人なのである。

 だから最近、行ったことのない本屋へ行くと、まずは詩集のコーナーへ行く。
 ある程度のスペースがとってある本屋は良い本屋。でも、詩集コーナーが充実していたとしても、悲しいかな、なかなか彼の詩集を見つけることができない。実はまだまだ読んだことのない四元さんの詩集がある。手に入れたいとは思っていても、田舎の本屋をいくら回ったところで、見つけることは難しい。
 もちろんネット書店という選択肢もある。でも、どうせだったら、実物の本を手にとって買いたいと思う。
 詩集以外の本にはネットで買うことに抵抗はまったくないし、絶版している詩集なんかはネットの中古屋で買ったこともあるが、もう少しだけ、現実の本屋めぐりをしてみたい。

偽詩人の世にも奇妙な栄光
↑詩人の自伝的(?)小説。小説なのでキンドルで買いました。絶賛読書中!