読書録 地方生活の日々と読書

趣味が読書と言えるようになりたい。

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『サピエンス全史』、読書中。年末年始に読んだ本

一年が始まる。
自分でも驚くほど、仕事に行きたくない。
気がつけば「仕事行きたくない 死にたい」だとか「仕事行きたくない どうしよう」だとかで検索している自分がいる。
どうしよう、じゃない。いや、ほんとに。
この正月休みで分かったことはといえば、自分が本当に仕事が嫌いだということだ。
自分の人生だ。どうにかしなければ……

と思いつつも、仕事には行かなければいけないので、できるだけ仕事のことを考えなくてもよいようにだらだらと過ごしていた(この思考、なんだかとっても社畜的……)
本を読み、寝て、食べて、の堕落生活。
客観的に見れば、働く場所があって、食べるものがあって、好きな趣味があって幸せなのだろうな……
以下、この休みに読んだ本を列挙

『命売ります』

命売ります (ちくま文庫)

三島由紀夫って、あんまり読んだことないな、と思いつつ読む。
滑稽小説。ブコウスキーの『パルプ』を思い出した。

『イヤミス短編集』

帯には「他人の不幸は、クセになる。」すごいタイトルだなあと思い本屋で購入。久しぶりに発売したばかりの小説を買った。年末年始の衝動買い。
タイトルそのまんま。後味の悪い(=美味しい)、どんでん返し系の短編が6つ。サクッと読めた。

イヤミス短篇集 (講談社文庫)

『銀婚式』

年末年始の衝動買い、その2。元新聞小説だったらしい。面白くて、一気読み。
仲の良い夫婦の話……ではない。むしろ離婚するところから物語はスタートします。

銀婚式 (新潮文庫)

『続・下流老人』

11月ごろから同じ著者の『下流老人』『貧困世代』と読んでます。その流れでつい購入。

続・下流老人 一億総疲弊社会の到来 (朝日新書)

『地方創生大全』

大晦日だったかな、新聞に広告が載っており気になった。帰省していた実家からアパートに帰る新幹線で読んだ。
地方に住んでいると、地方活性化は他人事ではない……のだけれど。
興味はあるのだけれど、自分は何も出来ていない。粛々と住民税を収めるくらい。

地方創生大全

ゴリオ爺さん

バルザック。新訳だからか?読みやすい。第4章まで読んだ。スケール違いのパリ社交界の華やかさとその裏の貧困、そして人間の貪欲さにくらくらする。
自分と主人公ラスティニャックを重ねてみる。彼の持つ野望と、私のうちにある野望を重ねてみる。
物語はついにクライマックス。寝る前にちょっとずつ読み進めようと思う。

ゴリオ爺さん (古典新訳文庫)

『サピエンス全史』

今日、一日かけて上巻を読んだ。夕方に読み終わり、パソコンをつけ、アマゾンで下巻を買った。キンドルに送信。電子書籍は素晴らしい。
でも面白かったので紙媒体でも欲しい。早く文庫化されないかな……

と、ブログを書いていると、リアルタイムでNHKのクロ現+で取り上げられてるではないか!

いや、ほんと、この本は面白い。本屋で山積みされているのも、ネットでの評判が良いのも、テレビ番組が作られるのも納得。
上巻は今までの、ホモ・サピエンスの歩みを振り返るという流れだった。
下巻は私たちの信じている「虚構」の解説に、これからのサピエンスの未来について、という感じになるのかな?

上巻を読んで、一番心に残っていることは、「種としての繁栄が個人の幸せを意味するわけではない」ということだ。幸せ。人口が増えること=幸せではない。では、幸せとは何か。今さっきテレビで著者は、「幸せについて考えることは重要だ」ということを言っていた。

私たちはなんで生きるのだろうか。幸せとは何か。下巻の続きを読みながら、じっくりと考えたい。

ともかく「仕事行きたくない 死にたい」と検索してしまう自分が、すごく矮小なものに思えてきた。

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福