読書録 地方生活の日々と読書

趣味が読書と言えるようになりたい。

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『生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害』(岡田尊司著)【読書感想】

私は極度のめんどくさがりである。
しかもその度合いが年々上昇している。

仕事が面倒くさいのはともかくとして、掃除や洗濯といった家事も、趣味友達に会うことも、ブログを書く程度には好きな読書も、はたまた食事をすることさえも面倒くさい、と思うことが増えてきた。
面倒くさいから予定のない日曜日、つまり今日のような日は、たいていの時間を布団の中で過ごす。
寝ることだけは面倒くさくない。
そして気がつけば夕方で、そういえば休みの間にやろうとしていたことがあったのだったと思い、後悔に苛む。

どうしてこんなにも、何もかもが面倒くさいのだろう。

一つには「生きがい」と呼べるほど情熱を持って取り組めるものが皆無だからだろう、と思う。
何か趣味でもあればなあと最近はよく思う。

本を読むのがずっと趣味だった。本屋や図書館には今もよく行くが、最近の集中力の低下によって読む冊数は大幅に減った。ブログの更新もすっかり滞ってしまっている。読みたい本や興味あるジャンルはいろいろあるのだけれど、いかんせん平日は時間がないし、社会人になってから住んでいる部屋が和室なもので、必然的に読書は半分寝ころんだ姿勢ですることが増え、本を読んだまま寝落ちすることも増えた。
ほんの数年前のように、夢中で本を読めたら、今よりはもう少し幸せになれる気がするのだけれど。

そしてもう一つは、一人暮らしに慣れきってしまった、ということもあるのだと思う。
一人暮らしの楽さは、底なしである。いくらでも堕落することができる。
一応会社員なので朝は起き出社し夜は寝る規則正しい生活を送っているが、もしも今の私が、何かしらの不労収入を得てしまったら、ひたすらに引きこもり昼も夜もない生活を送ることになるだろう。
ある意味、一人暮らしにも飽きてしまったのだろう。
自分のために稼ぎ、自分のために家事をし、自分のために生きるということに飽きてしまった。
特にやりたいこともないし、じゃあ寝るか、となってしまう。

生きるのが面倒くさい、だからと言って、簡単には死ねない。
なんとはなしに、インターネットで「生きるのがめんどくさい」と検索してみた。
すると、『生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害』というそのまんまの本が出てきた。
もちろん、書店で探すのは面倒くさい、ネット通販で買うのも受け取りが面倒くさいので、電子書籍で購入。

第一章 生きるとは面倒くさいことばかり
第二章 回避性パーソナリティ障害とは
第三章 回避性パーソナリティと回避型愛着
第四章「傷つきたくない」性格はなぜ生まれるのか
第五章 回避を強める現代人――適応か進化か?
第六章 回避性の人とうまく付き合う方法
第七章 回避性が楽になるライフスタイル
第八章 恥や恐れを気にせず自由に生きる方法


面倒くさくて最後まで読める気がしないので、興味のある章から読んでみるつもりだ。
こんな私でも、少しは前向きに生きていきたい気持ちはある。

読書録
『生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害』
著者:岡田尊司
出版社:朝日新聞出版社
出版年:2016年

生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)