読書録 地方生活の日々と読書

趣味が読書と言えるようになりたい。

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【日記】十月の三連休の読書周辺

 三連休だった。カレンダーを見ると、体育の日。体を動かすこともなく三連休終了。
 車通学ではなく、自転車通学の方が健康な体にも心にもいいんだろうなと思うも、寒さに負けて自転車には乗っていない。我が田舎町では最近、最低気温が10度を切った。手袋を出さなければ。

 さて。この三連休の読書関係。

土曜日:ブックオフ
日曜日:図書館
月曜日:amazonギフト券購入&新刊書店

 土曜日。少し早めの帰宅。帰り道にいつものブックオフへ寄る。三連休の初日だからか、時間が早いためか(21時前だった)、普段よりも客が多い。家族連れも何組かいた。
 BGMでアナ雪のテーマソングが流れると、小学生低学年の女の子が歌いだした。サビ以外の部分も完璧に歌っていた。
 歌う女の子の後ろで本を吟味。108円新書棚から二冊を選ぶ。

 一冊目。ガルシア・マルケス戒厳令下チリ潜入記――ある映画監督の冒険――』。もしかしたら有名なのかもしれないが、岩波新書の背表紙に「G・ガルシア=マルケスの名前を見て驚いた。しかも黄版。
小説以外にこんな本書いてたんだ。思わず買ってしまった。戒厳令下って、どんな状況だったんだろう。南米史には全く詳しくないし、そこまで興味もない。面白く読めるだろうか。過去と現在と未来と現実と夢が混ざり合ってなければいいが。いや、混ざってたら混ざってたで面白いか。

 二冊目。米原万里『愛の法則』。題名に思いっきり「愛」と入っている。レジに持って行くのが恥ずかしい。本棚に並べるにしろ、売ってしまうにしろ恥ずかしい。買おうかどうか悩んだ。が、結局「米原万里」の名前に負けて購入。恥ずかしい題名や恥ずかしい文句の帯がかかった本を買うたびに、自意識過剰な読者のことも考えてほしいと思う。少し前だが「ハヤカワ文庫女子部」の本をレジに持っていくのは、かなり恥ずかしかった。「女子」ではないですが読んでいいですか、みたいな。買ったけど、『生は彼方に』
 で、買った新書を少し読んだ。読んでから気づいたが、この本は米原万里が行った公演を書き下ろしたものだった。普通のエッセイだと思って買ったので少し驚いた。けれど面白い。これからしばらくお風呂で読もうと思う。

 日曜日。外出たくない、家でごろごろしていたい、という廃人的欲望に打ち勝ち図書館へと行く。何冊か返し、何冊か借りる。先週、借りようかどうか迷ったブルガーコフモルヒネという短編集を借りた。I部を読んだが『ある医師の異常な体験』という短編がすごい。戦争に巻き込まれた医師の話。自分が当たり前に享受している日常は、奇跡的なバランスの上で成り立っているにすぎないのではないか、と思う。
 同時に借りた辻井喬(本名、堤清二。元セゾングループ代表!)の詩集『自伝詩のためのエスキースを眺めると、その思いはますます強くなった。まったく時代背景も状況も違う人が書いた本なのに共鳴するものがあるように思う。

 たまたま手に取っただけなのに。読書の不思議。

 月曜日。昨日図書館で借りた本『怪談短歌入門 怖いお話、うたいましょう』に触発され、短歌を作ってみたくなる。私は形と本から入る人間なので、まず短歌の入門書を探した。読んでみたいと思った本の一つが穂村弘『短歌という爆弾――今すぐ歌人になりたいあなたのために』。題名を見て今すぐ読みたくなった。幸いキンドル版がある。すぐ読みたいときは、アマゾンの1クリックに限る。
が、アマゾンの課金残高が0円だったのでコンビニに走った。財布と相談した結果3000円分のギフト券を買おうと思ったが、品切れ。別のコンビニに行くか、そのコンビニで5000円分の券を買おうかと迷い、5000円を払ってしまった。
 こんなことするから本代が食費を圧迫するのだ。でも、読みたい本が読めて満足。

 複合商業施設内のスーパーへ寄った帰りに本屋をのぞいた。森博嗣のS&Mシリーズのカバーがドラマ仕様になっていた。武井咲美人だなーとか思いつつ、まだ見ぬ実写版を想像する。静止画として見ると、武井咲は萌絵よりも四季っぽい気がする。綾野剛犀川先生はイメージと違う。犀川先生って髭生やしてたっけ、とか考えていると『すべてがFになる』を再読したくなってくる。
 そういえば森博嗣本』というファンブックに「実写化するならどのキャストがいい?」といったアンケートがあった。結果は忘れてしまったが、あの本を読んでいた頃はドラマ化するなんて全く考えていなかった。
 ドラマを観るのか?観たいのだけど、残念ながら金と機会に恵まれず、うちにはテレビがないのです。