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トルストイ『戦争と平和』が面白い!5/6巻読破!【読書感想】

昨年から、岩波文庫の新訳でトルストイの『戦争と平和』を読んでいる。途中で長い休憩を挟みながらも、ついに5巻目。

読み出すとやはり面白い。4日ほどで文庫1冊を読んでしまった。物語が進めば進むほど面白くなってきた。
戦争も恋愛もついに佳境。登場人物たちの人生観もそれぞれの方向に少しずつ変化してきた。読めば読むほど面白いということは、読み始めの部分はあまり面白くないのか、といえば、確かに1巻の物語の導入部は読みにくかった。人物たちが多いし、それぞれの性格を表すエピソードが、一見脈絡なく連なっているからだ。しかし、その部分を頑張って読んできたからこその物語の後半部である。物語はダイナミックに動いていき、それぞれのエピソードが収斂して、昇華していく。

私たちは歴史としてナポレオン戦争の結末を知っているが、それが物語となり、その当時を生きた人々の視点が与えられると、こんなにも面白いのか、と改めて思った。
インターネット上の感想等を見ると、戦争のシーンがあまり好きではない、との感想がちらほらと見られるが、私は全くそのようには思わない。戦争という運命に巻き込まれた主人公たちと一緒になって右往左往するのも、ウィキペディアで歴史的な事実や地図で地名を追ったりしながら読むのも、とても楽しい。

もちろん恋愛や人間関係的なやりとりも交錯しまくっており、読み応えがある。5巻を読みながら、ニコライ(楽天的な貧乏貴族)とソーニャ(ニコライの従姉妹であり幼馴染)ともう1人(戦火からの避難中、ニコライと運命的な出会いをする女性。念のため誰かは伏せておく)の三角関係がどうなっていくのか、気になってしょうがなかった。三角関係の結末は、6巻へ持ち越しだ。

他にも主な主人公であるアンドレイとピエールの人生観に大転換があったりと、5巻は読み応えがあった。

早く続きが読みたい!

ということで、濃厚な読書体験はあっという間に終わってしまったので、早く続きを読みたい。そう思い、近所の本屋(そこそこ大きい)に行ってみると、なんと、6巻を置いていない。
検索システムがある本屋なので、検索してみると、なんと在庫なし。入荷未定。まじか。
このような時、どうするべきか。
インターネット通販で買ってしまえば簡単だけど、どうせ課金するなら実店舗のある本屋に課金したい気持ちがある。
だからといって、取り寄せてもらうのも面倒だ(取りに行くのが)。気が向いた時に本屋に行くのは大好きだが、「予約の本を取りに行く」という用事を済ますための義務感では行きたくない。残念ながら、私は面倒くさがりなのである。

ということで何も買わず、取り寄せも頼まず、だからといってネット書店でも買わず(2巻目は1巻目を読み終えたら、その瞬間に続きを読みたくなり、電子書籍で買ったけどさ)、別の本を読み始めることにした。
戦争と平和』読了までの道はまだまだ長そうだ…

戦争と平和〈5〉 (岩波文庫)