読書録 地方生活の日々と読書

趣味が読書と言えるようになりたい。

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本棚と読書。

 欲しい本がたくさんある。各出版社の新刊も気になるし、お金に余裕が出来たら是非買いたい全集もある。しかし年末に引っ越す予定があるので、物としての本を買わないようにしている。同時に少しずつ本棚の本も片付けて段ボールに箱詰めしている。

 今のアパートに引っ越してきた3年前に買った本棚がある。よくあるスライド式の本棚で、持っていた本をしまうと半分ぐらいの棚が埋まった。意外と収納力があるなあと思っていたが、あっという間に空いていた棚は埋まってしまい、下段のスライド棚は本の重さで動きが悪くなってしまった。あまり読まない漫画などは、随時箱に詰め押入にしまったりはしているのだが、今年に入ってからは諦め気味で、棚に収まらない本は床に直置きしている。部屋はカオスな状況になっている。
 せっかくなので、画像を晒そうかとも思ったが、私一人の本棚では無くなってしまったので自重する。

 引っ越しは蔵書を整理する一大チャンスだ。なので最近はよく本棚を眺めている。しかしなかなか整理出来る本がない。大学生〜社会人になったくらいのころは、引っ越しのたびに50冊100冊という単位で本を整理していた。その度に本棚は洗練され、また買うときは厳選し本を買うようになった。結果として手放せる本はほとんどなく、欲しい本は大量にあり、ゆっくりとだが確実に部屋の本は増える一方だ。

 それにしても本棚を眺めるのは楽しい。読書の楽しみといえば、本を読むことや本の内容の面白さ自体を焦点にして語られることが多いと思う。しかし読書の楽しみというのは、本を読んでいるときだけのものではない。
 本棚を眺めたり、本棚の本を並べ替えしたりする楽しさは、本を読むこと自体の楽しさに匹敵すると思う。自分の年間ベストやオールタイムベストを考えるのも楽しいし、アンソロジーを編むならどの短編を選ぶか迷うのも楽しい。読書を趣味とし、たくさんの本を読むことのメリットはこのような楽しみ方が出来ることであろう。
 引越し先では自分だけの本棚を作る予定だ。今からどのように並べるのか妄想しては楽しんでいる。今は作者別に並べているが、次は出版レーベル別に並べようかなと考えている。出版レーベル別マイベストを考えたら思いのほか面白かったからだ。でもそうすると作者買いした本たちがバラバラになってしまう。悩みどころだ。


dokusyotyu.hatenablog.com
↑5年前に書いた本棚さらし記事