読書録 地方生活の日々と読書

趣味が読書と言えるようになりたい。

MENU

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

信号機の恋物語『シグナルとシグナレス』

好きなバンドの好きな歌詞に「シグナルとシグナレス」という一節があった。 シグナルとシグナレス 始発電車 自殺 唄うたいと商業主義 愛こそすべて (by amazarashi『ラブソング』) シグナルとシグナレス? ある日思い立って、その言葉を検索窓に打ち込んだ。…

阿部公房『他人の顔』【読書感想】

馬鹿な男の馬鹿みたいな話。 今の私が、阿部公房の長編『他人の顔』を一言で紹介するとこのような言葉になった。でも同時に、そう言いきっていいのだろうか、とのもやもやした不安がよぎる。私はこの物語を正確に読み取れているだろうか。確証がない。 これ…

壮大なホラ話?『わたしは英国王に給仕した』フラバル

映画『グランドブタペストホテル』を観た。面白かった。映画の主人公はロビーボーイ(給仕人見習い)、同じようなホテルやレストランを舞台にした小説が読みたいと思い、『わたしは英国王に給仕した』を手に取った。河出書房新車、池澤夏樹個人編纂世界文学全…