読書録 地方生活の日々と読書

趣味が読書と言えるようになりたい。

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2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

光文社古典新訳文庫の短編集!ビアス『アウルクリーク橋の出来事/豹の目』【読書感想】

10月はあっという間に終わってしまった。もう次の金曜日が31日。ハロウィン。 ハロウィンにかこつけての飲み会があるのだが正直出たくない・・・・・・最近、飲んだ翌日に二日酔いからの偏頭痛に見舞われるようになってしまい、翌日のことを考えると思いっきり飲め…

映画原作!アゴタ・クリストフ『悪童日記』

移動時間の暇つぶし、のつもりで買ったらとんでもなく面白かった。アゴタ・クリストフ『悪童日記』。 題名はずいぶん前から知っていた。評判が良いのも知っていた。 今まで手に取らなかったのは、たぶんその題名のせい。「悪童」という言葉が気に入らなかっ…

旅行にキンドル。

1週間ばかり調査に出かけていた。 24時間365日、本の世界に浸りたい私には、外出時にも本は欠かせない。旅行なり出張なのに便利なのはやはり電子書籍である。一週間分の本を持ち歩くのはなかなか大変だが、電子書籍ならリーダー1つで良いので荷物を減…

フィリップ・K・ディックの短編集『地図にない町』【読書感想】

【第0回】短編小説の集いにて小説もどきを書いてみたところ、 id:kokorogudog様にフィリップ・K・ディック『地図にない町 ディック幻想短編集』をお勧めして頂いた。 早速図書館で短編集を借りて読んでみた。コメントを拝読し、はじめはこの本を一冊の短編集…

【日記】十月の三連休の読書周辺

三連休だった。カレンダーを見ると、体育の日。体を動かすこともなく三連休終了。 車通学ではなく、自転車通学の方が健康な体にも心にもいいんだろうなと思うも、寒さに負けて自転車には乗っていない。我が田舎町では最近、最低気温が10度を切った。手袋を出…

カーター・ディクスン『黒死荘の殺人』【ネタバレなし読書感想】

カーター・ディクスン『黒死荘の殺人』を読んだ。 カーター・ディクスンあるいはジョン・ディクスン・カーのことを知ったのは、綾辻行人『十角館の殺人』を読んだときであった。『十角館の殺人』には、登場人物たちの渾名として、古典ミステリ作家の名前がつ…

辺見庸『反逆する風景』【読書感想】

辺見庸は劇薬だ。物質と情報で満たされ現状に甘え切った現代日本に生きる私の頭をガツンと殴ってくれる。 先進国に倦んでいる傲慢さ。安易に「死にたい」と口にする甘さ。良薬口に苦し? 自らの生活を振り返る。口腔いっぱいに苦みを感じる。 私を取り巻く豊…

大江健三郎『他人の足』【読書感想】

心を失うと書いて「忙」しい。 最近ちょっと忙しかった。忙しければ忙しいほど心の肥やしたる本成分が枯渇する。 珍しいことに本を読む時間すら取れなかった。寝る前の読書タイムすら睡眠時間の確保に回してしまった。(まあ学生なので参考書や論文は読んで…