読書録 地方生活の日々と読書

趣味が読書と言えるようになりたい。

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2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『迷宮百年の睡魔』(森博嗣著)【読書感想】

今週のお題「読書感想文」 森博嗣さんの長編SFミステリ、女王シリーズの二作目『迷宮百年の睡魔』を再読しました。 これがなんとも捉えがたい一冊で、うまく感想文が書けそうにない。 前作と同じく人間のミチルと初期型ウォーカロン(ロボット)のロイディの…

北森鴻のデビュー作を読む。『狂乱廿四孝』【読書感想】

何度かこのブログにも書いている気がするが、北森鴻というミステリ作家の物語が好きである。初めて北森鴻さんの物語を読んだのは小学六年生のときなので、彼の物語とはかれこれ二十年弱の付き合いである(ちなみに初読は、ミステリアンソロジーに収録されて…

『アンナ・カレーニナ』(トルストイ著 望月哲男訳)【読書感想】

『アンナ・カレーニナ』、読みました。私はヴロンスキーとアンナのカップルが好きで、二人を応援しながら読んでいました。だからこそ後半になるにつれ、ページを捲るのが辛くなっていきました。恋心だけでは「生活」はままならない。文豪トルストイの大長編…

Wシリーズに繋がる物語。『女王の百年密室』(森博嗣著)【読書感想】

15年ぶりぐらいの再読。森博嗣さんの『女王の百年密室』。我が家には何故か単行本と文庫本の両方がある(『女王の百年睡魔』も二冊ある。『赤目姫の潮解』は単行本だけ。文庫版解説はブログ「基本読書」の方が執筆されているので、文庫でも欲しい気がする…

SFアンソロジー『日本SFの臨界点』[恋愛篇・怪奇篇]伴名練編を読んだ。【読書感想】

この国に隠された、異形の想像力。 ”世界で最もSFを愛する作家”が 編んだ渾身のアンソロジー 心惹かれるキャッチコピーと共に、この夏発売されたのが、ハヤカワ文庫より出ている伴名練編『日本SFの臨界点[恋愛篇]死んだ恋人からの手紙』と『[怪奇篇]ちま…

『アリスマ王の愛した魔物』(小川一水著)【読書感想】

小川一水さんによるSF短編集『アリスマ王が愛した魔物』を読んだ。著者の小川一水の名前は長編SFシリーズ「天冥の標」により知った。シリーズが完結した当時、よくインターネットで名前が挙がっているのを見たものだった。このシリーズが面白いと評判なので…