読書録 地方生活の日々と読書

趣味が読書と言えるようになりたい。

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2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【日記】平日ブックオフでの収穫。

本棚晒しのついでに本の整理をした。 その後さらに整理を続け、文庫は日本人作者棚と翻訳物棚に大雑把に分けた。 雑な分類だが、今まで整理された本棚というものを持っていなかった私は、それらの棚を見ては一人悦に浸っている。 1年以上かかりながらも『屍…

私はあなたを理解している、という傲慢さを暴く アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』【読書感想】

私の中のアガサ・クリスティランキング1位は『アクロイド殺し』であった。シェパード先生大好き。 が、まさかの非ミステリ小説がこの座を奪おうとしている。『春にして君を離れ』、めちゃくちゃ面白い。 人は死なない、探偵も出てこない、イベントすら起き…

流れに乗り遅れてる気もしますが本棚晒します。

読書感想ブログを書いているのになんだが、基本的に読んでいる本を知られたくない。 理由?そりゃあ、恥ずかしいからだ。 こんな本読んでいるんだと思われることが恥ずかしい。 自分の頭の中を晒してしまうようで恥ずかしい。 自意識過剰なのは分かっている…

ポール・オースター『幽霊たち』 柴田元幸訳【読書感想】

不思議な本を読んだ。P・オースター『幽霊たち』。 ポール・オースターの本を読むのはこれで2冊目。彼がどのような作家であるのかはまだ掴めずにいる。(一冊目は『ブルックリン・フォーリーズ』。ちなみにこの本の舞台もブルックリンだ) 代表的なアメリカ現…

村上春樹訳のディストピア小説 マーセル・セロー『極北』【読書感想】

「遠くへ行きたい」 #地元発見伝地元の魅力を発見しよう!特別企画「地元発見伝」 遠いところに行きたい。どこか遠いところへ。 よく思う。最近は、どこへ行っても結局おんなじ、などと冷めた風に思ったりもする。でもやはり、どこか遠くへ行きたい。いろい…

【日記】東京から帰ってきた。

東京から帰ってきた。四泊五日。帰ってきた田舎町はびっくりするほど寒い。とりあえずタイヤ交換した。キンドルに新しい本を入れて持っていったにも関わらずやっぱり本屋へ寄ってしまった。 今回の東京行きで読了したのは『ユービック』フィリップ・K・ディ…

ドラマ「すべてがFになる」(封印再度)を観ながら思い出とか感想とかを書きます。【読書と人生】

実はテレビを持っていない。別に意識が高いからではない。単にテレビを買う機会も金もなかっただけである。 普段テレビを持っていないから、友人の家やホテルに泊まったときなどはついついテレビを見てしまう。大学の実習で、二か月間テレビが見れない環境に…

死と生を考える長編詩。伊藤比呂美『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』

これは詩なのかエッセイなのか小説なのか。はたまた呪いなのか。そんなことを考えなのか読みはじめた詩人伊藤比呂美による『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』だが、読み終わった今はこう思う。そんな分類どうでもよい。 これはすごい本だ。図書館の詩集コーナーで見…

【第1回】短編小説の集い一言感想文。テーマB「写真」編

読みました。例にもれず幼稚な感想で申し訳ないのですが、感想文を書いてみました。 記載順は下記公式ページの順番に従います。『かつて‐そこに‐あった』『明るい部屋』は未読です。そのため物語の全てを感じることはできなかったのですが、面白く読めました…

読書週間!松岡正剛『読書術』

図書館で「読書週間」のポスターを見た。「公益社団法人読書推進運動協議会」によると2014年の読書週間は10/27‐11/9である。標語は「めくる めぐる 本の世界」。標語にはあまり詩的センスを感じないが、ポスターのイラスト(子どもが木造帆船の傍らで本を読ん…

【第1回】短編小説の集いの一言感想文。テーマA「ハロウィン・ホラー」編

【第1回】短編小説の集いの投稿作品のうち、テーマAの分を読ませて頂きました。「ハロウィン」と一言で言っても様々な作品があり楽しかったです。 せっかく読んだので感想を書こうと思い筆を執った(メモ帳を立ちあげた)のですが、なかなかうまい言葉が見つ…

吉野源三郎『きみたちはどう生きるか』【読書感想】

以前から気になっていた本を読んだ。 『君たちはどう生きるか』という題名に惹かれた。それ未だに「私はどう生きるべきだろうか」という青臭い問いが私の根幹をなしているからだろうと思う。 本自体の存在はだいぶ前から知っていたが、これまで手に取らなか…