読書録 本読みの貪欲

人生2度目の転職をしました。ミステリ、海外文学、文房具に犬と魚が好き。

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2019年GW無計画読書日和

待ちに待った春の連休がやってきた。年明けくらいからゴールデンウィークはどこにも行かないことに決めており、その代わりに本を読んで過ごそうと考えていた。何を読もうか、せっかくだから普段は読めない長い小説が読みたいな、などと想像しては楽しみにし…

Vシリーズを読み返す。森博嗣著『黒猫の三角』

林警部の車種は何か 森博嗣さんの第2長編ミステリシリーズである、Vシリーズを読み返している。しばらく読み返そう、読み返そうとは思っていたのだけれど、本棚に並ぶVシリーズを前にするといつでも読めるという気が起きてしまい、なかなか手が出なかった。…

2019年3月読書まとめ 読書メーターより

小説ばかり読んでいた一ヶ月だった。しあわせ。学生時代のときと同じくらいのペースおよび量を読んだ気がするが、11冊か。意外と少ない。しかし、これだけ小説を読むことが、この先の人生であと何回あるだろうか。本を好きなだけ読める人生は、思っていたよ…

北氷洋捕鯨小説『北氷洋』(イワン・マグワイア著)【読書感想】

発売当初より、書店で見ては読みたいなと思っていた小説をついに読んだ。イワン・マグワイア著の『北氷洋』。もうタイトルからそそる。そして文庫本の表紙絵。白波が立つ海の向こうには氷山があり、その手前には帆船、そして捕鯨ボートに乗った銛打ちと鯨が…

♯私の平成の30冊

Twitterにて「♯私の平成の30冊」なる面白そうなタグを見つけた。せっかくなので自分でも30冊を選んでみた。これがなかなかに難しい。一著者一作品、ノンフィクション系は除外、平成になってからの新訳は選択可というマイルールで30冊を選んだ。選択の基準と…

転職しました(1年ぶり2回目)

人生で2度目の転職と読書生活 人生2度目の転職をして1週間が経った。まだ大した仕事はしていないのだけれども、想像以上に疲れ消耗している。職場の雰囲気は良く、先輩方も親切で、とりあえずひと安心した。この職場であれば、長く働けそうだ。採用頂いたか…

『人形』(モー・ヘイダー著)【読書感想】

「人形」と書いて「ひとがた」と読むサイコミステリ 早川ポケットミステリーからの一冊。モー・ヘイダー著の『人形』を読了。サイコミステリー。タイトルは「にんぎょう」ではなく、「ひとがた」と読む。原題は「muppet」。辞書で軽く調べてみると、「muppet…

2019年2月読書まとめ 読書メーターより

2019年2月は久々に集中して本を読んだ。学生時代と同じくらい読んだのではないかとさえ思う。小説を中心に、積読本や読みかけ途中の本なども順調に読了することができた。このブログも自分にしては結構更新したと思う。 私は趣味のない人間であり、そのこと…

サカナイフSAKAKNIFE (TAPP Craft)購入。ハマチ相手に使ってみた。

サカナイフSAKANIFE(TAPP Craft)購入! 初心者でも簡単に捌けるという噂のサカナイフSAKANIFE(TAPP Craft)を購入した。 サカナイフ SAKAKNIFE(シャープナー・説明DVD付)日本製 (ダークブラウン)出版社/メーカー: TAPPメディア: ホーム&キッチンこの商…

人類のその先へ 『幼年期の終わり』(クラーク著)【読書感想】

SF小説の金字塔のひとつ『幼年期の終わり』(クラーク著)を読みました。言わずと知れた超有名作で、SF初心者の私もタイトルはずっと以前から知っていた。今年の年頭に有名なSF小説『星を継ぐもの』(ジェイムズ・P・ホーガン著)を読んだところ非常に面白か…

海洋冒険小説『引き潮』ロバート・ルイス・スティーブンスン、ロイド・オズボーン【読書感想】

『宝島』の著者ロバート・ルイス・スティーブンスンと彼の義息であるロイド・オズボーンによって書かれた海洋冒険小説『引き潮』を読みました。『宝島』のような子供向けの物語かなとも思いながら本を開いたところ、これが深みのある大人向けの物語だった。…

転職とノート

結局、転職をすることになった。dokusyotyu.hatenablog.com 無事、新たな就職先も決まり、3月から通うこととなる。 いずれ機会があれば転職活動のことも書こうかと思うが、地方でも少子高齢化による労働者不足の影響が顕在化しているためか、今回の転職活動…

不幸になってしまえばいいのに。村上春樹著『国境の南、太陽の西』

不幸になってしまえばいいのに、主人公たちに対し、そんな風に思いながら読んでいる自分に気づいて驚いた。 久しぶりに村上春樹さんの小説を読んだ。中長編小説『国境の南、太陽の西』。実はタイトルだけを見て、紀行文かと思い込み衝動買いしたのであった。…

香菜里屋シリーズ2作目。北森鴻『桜宵』を読む。

この3連休は、本を読むか、漫画を読むか、本棚を整理するかしているうちに終わってしまった。 ある本を少し読んでは別の本を手にするという、集中力のない読書であった。そんな中でも読み切ったのが、北森鴻さんの『桜宵』である。香菜里屋シリーズの第2作目…

2019年1月読書まとめ 読書メーターより

2018年のまとめに引き続き、2019年1月のまとめです。 1月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:2170ナイス数:15悪女について (新潮文庫)の感想数年ぶりに再読。一章が適度な長さで読みやすい。読了日:01月10日 著者:有吉 佐和子鋼鉄都市 (ハヤカ…

2018年読書まとめ 読書メーターより

昨年より読書メーターという読書管理アプリを使用している。半年以上使っているが、未だに使いこなせていない。そして先日、まとめ機能があり、しかもブログに貼り付けることができることを知った。おお。 さっそく使用してみる。今更感はあるが、2018年のま…

無意味な人生をすべての人々へ 『タタール人の砂漠』(ブッツァーティ著)【読書感想】

〈時の遁走〉がテーマのイタリア発の長編小説『タタール人の砂漠』(ブッツァーティ著)を読みました。 時の遁走、光陰矢の如し、少年老い易く学成り難し、後悔先に立たず、といった言葉を文学の形にすると、このような美しい物語になる。 主人公ジョヴァン…

『鋼鉄都市』(アイザック・アシモフ著) ロボット三原則と長編SF【読書感想】

第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限…

人生初ジェフリー・ディーヴァー『ウォッチメーカー』 【読書感想】

いわゆるシリーズ物の小説を、シリーズの途中から読み始めることに抵抗はありますか。私はすごくある。シリーズものは頭から読みたい。シリーズものを途中から読んでしまうと、そのシリーズを100%楽しめない気がするからだ。読んでいる本より前に出た本のネ…

一人で過ごす夜に。

結婚を機に二人暮らしになってから、夜を一人で過ごすことががくっと減った。当たり前といえば当たり前である。もちろんそれは苦ではないが、それでも偶に一人で過ごすイベントができるとものすごく嬉しい。例えば今日。夫が友人と旅行に行ったので、このよ…

『戦後ゼロ年 東京ブラックホール』貴志謙介【読書感想】

真っ黒な背景に赤い文字で題名が書いてある。『戦後ゼロ年 東京ブラックホール』はそんな本である。 NHKスペシャル「戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946」を書籍化したノンフィクション。著者である貴志謙介さんはこの番組のディレクターである。 番組…

100刷達成のベストセラーSF小説 『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン【読書感想】

その本の題名はだいぶ昔から知っていたように思う。ジェイムズ・P・ホーガン著『星を継ぐもの』。インターネットで「おすすめ SF」などと検索するとまずヒットする有名作である。いつか読まないとなと思いながらも、読まずにいた脳内積読本の一つであった。 …

私の好きな詩ベスト10

現時点の好きな詩について記録しておこうと思う。1 会田綱雄『伝説』2 村野四郎『秋の犬』3 萩原朔太郎『遺伝』4 井伏鱒二訳于武陵『勧酒』5 衣更着信『孤独な泳ぎ手』6 石原吉郎『居直りりんご』7 高村光太郎『あなたはだんだんきれいになる』8 四元康祐『…

旅行の準備、本の準備。椎名誠著『活字のサーカスー面白本大追跡ー』

旅行で一番楽しいのは準備をしている時間である、というような事を時々聞く。 確かに、押入れの奥から旅行用のカバンを引っ張り出してきたり、何を着ていこうか迷っていたりするうちに、旅行への期待は否が応でも高まってくる。そんな準備の中でも、一番悩ま…

2018年の読書生活の振り返り【読書日記】

さて2018年もそろそろ終わりが見えてきたので、簡単に振り返りをしておこうと思う。今年は新天地での生活のスタートであり、環境が大きく変わったが(今年初めに引越し及び転職しました)、それにも関わらず例年通り多くの本が私の中を通り過ぎていった。さ…

森博嗣さんの新書エッセイ『ジャイロモノレール』(森博嗣著)【読書感想】

森博嗣の新書を2冊続けて読んだ。趣味的な夢の効用を解く『夢の叶え方を知っていますか?』と2018年の新刊『ジャイロモノレール』の2冊である。本のテーマとしては2冊とも通底しており、本当に自分の好きなことをしよう、ということである。 本当に好きなこ…

ディストピア小説を読む2 ユートピアとしての『すばらしい新世界』オルダス・ハクスリー【読書感想】

ディストピア小説として名前だけは以前から知っていた『すばらしい新世界』。19世紀生まれのイギリス人作家、オルダス・ハクスリーによるSF小説である。1932年の作である。この度、光文社古典新訳文庫で読みました。訳者は黒原敏行さん。 工業化が進んだ2540…

読書ブログを5年続けてみた感想

今週のお題「読書の秋」 先日、11月18日に、このブログは5周年を迎えた。長かったような短かったような5年間だった。 飽きっぽさには定評がある自分である。ふと思い立って始めたブログが、ここまで継続できるとは。いや、そもそも継続していると言って…

家電の断捨離 稲垣えみ子『寂しい生活』【読書感想】

稲垣えみ子著『寂しい生活』というエッセイを読んだ。著者の本を読むのは2作目で、1作目は今年のはじめに読んだ『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』である。家電なし生活を送る著者の食生活についてのエッセイであり、著者の軽妙な語り口に乗…

図書臨時増刊2018『はじめての新書』

出版前から気になっていた冊子をようやく手に入れることができた。岩波書店のPR誌である『図書』の臨時増刊号『はじめての新書』である。岩波新書創刊80年を記念して作られたA5サイズの小さな冊子である。インターネットを通してその存在は知っていたが、地…