読書録 本読みの貪欲

人生2度目の転職をしました。ミステリ、海外文学、文房具に犬と魚が好き。

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ミステリ

Vシリーズを読み返す。森博嗣著『黒猫の三角』

林警部の車種は何か 森博嗣さんの第2長編ミステリシリーズである、Vシリーズを読み返している。しばらく読み返そう、読み返そうとは思っていたのだけれど、本棚に並ぶVシリーズを前にするといつでも読めるという気が起きてしまい、なかなか手が出なかった。…

『人形』(モー・ヘイダー著)【読書感想】

「人形」と書いて「ひとがた」と読むサイコミステリ 早川ポケットミステリーからの一冊。モー・ヘイダー著の『人形』を読了。サイコミステリー。タイトルは「にんぎょう」ではなく、「ひとがた」と読む。原題は「muppet」。辞書で軽く調べてみると、「muppet…

香菜里屋シリーズ2作目。北森鴻『桜宵』を読む。

この3連休は、本を読むか、漫画を読むか、本棚を整理するかしているうちに終わってしまった。 ある本を少し読んでは別の本を手にするという、集中力のない読書であった。そんな中でも読み切ったのが、北森鴻さんの『桜宵』である。香菜里屋シリーズの第2作目…

人生初ジェフリー・ディーヴァー『ウォッチメーカー』 【読書感想】

いわゆるシリーズ物の小説を、シリーズの途中から読み始めることに抵抗はありますか。私はすごくある。シリーズものは頭から読みたい。シリーズものを途中から読んでしまうと、そのシリーズを100%楽しめない気がするからだ。読んでいる本より前に出た本のネ…

米澤穂信『満願』【読書感想】

ある日、米澤穂信『満願』を原作とするドラマの宣伝を見た。そういえばこの本を持っていたな、長編ミステリかと思っていたが短編集だったのか、と思った。せっかくなので積読山から単行本を探し出し、開いてみる。6つの短編が収められており、ドラマ化した…

【読書感想】はじめてのスパイ小説 ジョン・ル・カレ『寒い国から帰ってきたスパイ』

ある日本屋へ行くと、文庫本コーナーに「ハヤカワ文庫冒険スパイ小説フェア」なる棚ができていた。外交ジャーナリストであり、かつ作家でもある手嶋龍一氏が選書した冒険スパイ小説たちが並んでいる。黄色の帯が、暗い表紙絵のスパイ小説たちを鮮やかに彩っ…

平日、プール、読書。村上春樹訳『高い窓』レイモンド・チャンドラー【読書感想】

暑い。この1週間で急に湿度が上がり、一気に夏らしくなった。気がつけば6月が、2018年の半分が過ぎた。先の金曜日、休日出勤の代休だった。ぽっかりと空いた平日に何をしようか。そうだ、プールに行こう。あまりの暑さ、蒸し暑さに、水浴びできたら気持ちい…

週末読んだ本【読書日記】

土曜日。久しぶりに一日中本を読んでいた。 このごろでは滅多になくなってしまったことだ。 記念に、というわけでもないが、今週末に読んだ本を記録しておこうと思う。 『ずっとお城で暮らしてる』シャーリー・ジャクスン 桜庭一樹のエッセイで紹介されてい…

読書疲れの日曜日【読書日記】

特に予定もなかったので本を読んで土日を過ごした。 一人暮らしであることをいいことに、土曜日は布団を敷きっぱなし、パジャマも着っぱなし。 本を読んでは、寝落ちして、再び、本を読んで、寝て、食べて。 そんなこんなで日曜日のお昼過ぎ。 さすがに着替…

監禁、人間性の喪失、孤独。そして詩情。『ささやかな手記』 サンドリーヌ・コレット

読んだ。久しぶりのハヤカワミステリ。新書より少し背が高く、黄色い紙のハヤカワミステリだ。もちろん推理小説を期待して本を開いたのだが……あれ、これってホラー? 背表紙を読んでみる。 目覚めると、鎖をつけられ、地下室で監禁されていた―― ホラーではな…

夏に読む京極ミステリ『絡新婦の理』

妖怪。妖怪ウォッチを持ち出すまでもなく、人々は妖怪が大好きなのだろうと思う。夏休みということもあってか、美術館も水族館も妖怪をテーマにした展示をしているようだ。 妖怪をモチーフにした文学作品も星の数ほどある。 私は怖がりなのでホラー小説は読…

ようやく読んだ話題作。ピエール・ルメートル『その女アレックス』【読書感想】

久しぶりのミステリとして前々から気になっていたピエール・ルメートル『その女アレックス』を読んだ。フランスミステリ。雑誌やブログで絶賛されているのを読み、昨年の秋ごろから読みたいと思っていた。本屋に行くたびに、文庫ベスト棚に並んでるのを見て…

私はあなたを理解している、という傲慢さを暴く アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』

私の中のアガサ・クリスティランキング1位は『アクロイド殺し』であった。シェパード先生大好き。 が、まさかの非ミステリ小説がこの座を奪おうとしている。『春にして君を離れ』、めちゃくちゃ面白い。 人は死なない、探偵も出てこない、イベントすら起き…

ドラマ「すべてがFになる」(封印再度)を観ながら思い出とか感想とかを書きます。【読書と人生】

実はテレビを持っていない。別に意識が高いからではない。単にテレビを買う機会も金もなかっただけである。 普段テレビを持っていないから、友人の家やホテルに泊まったときなどはついついテレビを見てしまう。大学の実習で、二か月間テレビが見れない環境に…

カーター・ディクスン『黒死荘の殺人』【ネタバレなし読書感想】

カーター・ディクスン『黒死荘の殺人』を読んだ。 カーター・ディクスンあるいはジョン・ディクスン・カーのことを知ったのは、綾辻行人『十角館の殺人』を読んだときであった。『十角館の殺人』には、登場人物たちの渾名として、古典ミステリ作家の名前がつ…

デイヴィッド・ゴードン『二流小説家』

推理小説である。 昨年末、各種ミステリ本で話題になっていたときから気になっていた。 ネタばれ注意。推理小説に連続無差別殺人犯は似合わない。 動機のない殺人事件、たまたまそこにいたから殺した、という自白シーンでは、読者である私たちは納得しない。…

週末読書 『葬送の庭』タナ・フレンチ

土曜日。 15時過ぎ。車で図書館に向かう。 その時間にしては珍しいことに、駐車場が満杯で、駐車場前には空車待ちの列ができていた。 まあすぐに空くだろう、待つこともあるまい。 スーパーで少し時間をつぶすことにする。スーパー内を一周し、揚一番やらシ…

ジョン・ハートの処女作『キングの死』を読んでみた。

今年は正月らしいことは何もしない、と決意した。 お世話になった方への挨拶と年賀状ぐらいしかしない。 しかし寝正月とも揶揄される年末年始の怠惰なる雰囲気にだけは便乗しようではないか。 本年の図書館納めも無事終えた。 十分な本と、読書のお供の洋酒…

ミステリ選びのセンスの私的衰退(2013年末)

何気なく図書館へ寄ったら、年末年始の休みに入っていた。 よくよく考えれば師走の27日である。 立派な年末。あと4日で大晦日。大学にも人が少ない気がしなくもない。 本棚の前でどの本を読めば良いのか分からない私。 このままでは年末年始に読む本がない。…