2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧
天の邪鬼なため話題のベストセラーは読みたくない。 現代日本を代表する作家によって書かれ、あっという間に50万部を売り上げた『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の旅』。 つい先日には、英訳版がニューヨーク・タイムズのランキングで1位であったと…
以前、國分功一郎『暇と退屈の倫理学』を読んだときに「定住革命」という言葉を知った。 その言葉やその言葉が示すパラダイムがずっと引っかかっており、この度、「定住革命」の産みの親(たぶん)、西田正規による『人類史のなかの定住革命』を読んだ。 人…
最近、ちょっとした(本人からすれば重大な)失敗をした。私は後ろ向きな人間なので、そのことについてくどくど考えている。出来るだけいろいろな視点から検討してみているのだが、気がつけば毎回同じような思考パターンにはまり、人生失敗したな、という結論…
目が覚めて、大きなお屋敷で起こるどろどろ殺人劇が読みたいと思った。 金田一耕助でもいいが、舶来物でもいい。 日曜日の朝。 しかしそのような正統派推理小説は手元になかったので、現代的なミステリである『緑衣の女』を読んだ。 アイスランド・ミステリ…
上手くいかなかったことがあり、そのような結果となった事実に対し、とても悲しかった。 結果自体は、得られた方がよかったが、得られなくともよかった。 ただ「上手くいかなかった、結果を得られなかった」という事実が悲しかった。結果に至る過程が上手く…
全国の文房具好きのみなさん、こんにちは。文房具が好きである。とはいっても、文房具に関する情報には疎い。 基本的には文房具店に足を運ぶことで情報を得ている。 しかし店頭における情報収集だけでは十分な情報を得られない。 こんなことがあった。ある日…
中学生の頃、森博嗣にはまっていた黒歴史を持つ。毎週末図書館へ通いノベルスを借りた。 S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季四部作を読み、熱病が覚めた。 高校受験の勉強等が始まり、森博嗣と私との蜜月は終わった。その後は、シリーズものでない小説やエッセ…
お盆。大学にいると気がつかないが、一歩外に出れば世間はお盆休みだ。 いつもの本屋も、平日にもかかわらず人が多い。 文房具を探しに行ったのだが、お目当てのものは見つからず。代わりに前々から欲しいと思っていた『ちくま日本文学016 稲垣足穂』を購入…
ときどき児童書というか、児童文学を読みたくなる。 とはいっても「子ども向けに書きました!」というような本(学校を舞台に子供が活躍する、みたいな)ではないもの。 対象年齢でいえば、小学校高学年や中学生向けの本になるのだろうか。中学生向けに書かれ…
読んだ。面白かった。いろいろ考えた。 部分的には納得できることばかり。 ただし、全体を見た時、アレと思うところがある。目次は以下。 0 はじめに 強いネットと弱いリアル 1 旅に出る 台湾/インド 2 観光客になる 福島 3 モノに触れる アウシュヴィッツ 4…
トピック「本好き」について100の質問。なんだか、懐かしい。便乗します。 金曜の夜にひとりぼっちの部屋で100問答えてみたよ。疲れたよ。 質問はこちらのサイト様から→http://www.geocities.jp/bookend1185/book100.html。001. 本が好きな理由を教えてくだ…
雨が降り、夏の暑さはあっという間に去っていった。わが田舎町の夏が終わった。 本が読めない。 先週まで一日一冊のペースで小説を読んでいたのだが、その読書の波がぴったりと止まってしまった。一日に10ページ程というスローペースで小説と、勉強の合間に…
埴谷雄高『死霊』、講談社文芸文庫三冊を読了した。 気合いを入れて読み始めたが、意外とすんなり読めた。普通に面白いと思う。通読に2か月を要したが、これは『死霊』を読みながら別の本に浮気していたためである。しかし通読をしたからといって、内容を理…