読書録 地方生活の日々と読書

趣味が読書と言えるようになりたい。

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2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『CATS』トム・フーパー監督【映画感想】

映画『CATS』を観てきた。 高校生のときに『CATS』というミュージカルがあること、都会には『CATS』専用の円形劇場まであることを知ってから、観てみたいものだと思っていた。しかし観劇する機会はなく、いつか観たい観たいと思いながらも10年以上が経ってし…

『パラサイト 半地下の家族』【映画感想】

2020年初の映画館は『パラサイト 半地下の家族』でした。 はじめて題名を聞いた時はホラー映画かと思ったのだが、そうではなかった。韓国の格差社会をユーモラスに描いた怪作だ。ホラーではないが、恐怖と暴力は生々しく描かれており、ある意味、下手なホラ…

ディストピア小説を読む 『われら』ザミャーチン(松下隆志訳)【読書感想】

オーウェル『1984年』に影響を与え、 ハクスリー『すばらしい新世界』が影響を認めない ディストピアSFの先駆け、待望の新訳 ザミャーチン著『われら』の光文社古典新訳文庫の帯である。ザミャーチンという著者も、『われら』という題名も聞き覚えのないもの…

詩的な戦争映画。『ダンケルク』【映画感想】

2017年の公開時に見過ごしてから、見たい見たいと思っていた映画をようやく鑑賞した。クリストファー・ノーランが監督・脚本・製作を手がけた『ダンケルク』である。第二次世界大戦中の英仏軍のダンケルク撤退戦を題材にした戦争映画だ。戦争映画はあまり見…

2019年読書まとめ 読書メーターより

忘備録として、2019年に読んだ本を読書メーターの記録を使って一覧にした。 こうして一覧にすると、小説ばかり読んでいたことがよく分かる。 2019年の読書メーター読んだ本の数:65読んだページ数:23640ナイス数:210悪女について (新潮文庫)の感想数年ぶり…

『モンテ・クリスト伯』アレクサンドル・デュマ【読書感想】

年末年始の長期休暇を利用して岩波文庫で7冊に及ぶ長編小説『モンテ・クリスト伯』(アレクサンドル・デュマ著)を読了した。『モンテ・クリスト伯』あるいは『巌窟王』の題名で知られ、ドラマ化もされ、主人公エドモン・ダンテスがスマホゲームFGOに取り…

『はだかの太陽』アイザック・アシモフ【読書感想】

正月休み前に早川書房の電子書籍セールで、SF小説を大人買いした。数年前からSFを読み始めた初心者からすると、「古典SF」といわれるような有名どころの小説が安く買えるのは大変有り難い。10冊ほど買ったので、来年1年かけて少しずつ読んでいこうと思う。 …