読書録 地方生活の日々と読書

趣味が読書と言えるようになりたい。

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2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

60年前のニューロティック・スリラー『悪魔に食われろ青尾蠅』ジョン・フランクリン・バーティン

あとがきや解説は本編を読み終わってから読む派である。本編を読み終えて解説を読み、驚いた。 本作が書かれたのは60年近くも前であった。本編読書中、まったく古さを感じなかった。 ニューヨークの街中で、タクシーと馬車が共存していたが、きっとアメリカ…

無料映画 『Saving 10,000 自殺者1万人を救う戦い』レネ・ダイグナン監督

もちろん私は日本が好きである。 その一方で、日本社会が決して生きやすい社会ではないことも知っている。 日本社会での生きにくさは、自殺者が10年間で30万人という数字に表れている。 30万人とはアイスランドの人口程であるという。 自殺についての映画を…

コンデジ PowerShot s120買った。 『大人の写真。子供の写真。』 新倉万造・中田燦

最近カメラを買いました。 といっても所謂コンデジです。canon s120というやつ。カメラには詳しくないので善し悪しはイマイチ分からないが、今のところ満足。今の田舎町に住むのも、もう1年を切ってるんだな、とある日思った。 大学を卒業したら、私はこの…

名づけと『ホテル・ニューハンプシャー』と『ゲド戦記』

今週のお題「名前をつける」名づけ。 動物を飼うことを考える。 例えば、犬。犬と過ごす毎日を思い浮かべる。 小さな犬もいいけど、体力のあるうちに大きな犬を飼ってみたいな、とか。 あそこを散歩しよう、この芸を覚えさせよう、社会化はしっかりしないと…

学生時代に読むべき本とは? 埴谷雄高『死霊 Ⅰ』

はてなさんに先週のお題で、先週の記事を取りあげて頂きました。ありがとうございました! 学生時代に読むべき本? 学生のうちに読んでおいた方がよいのではないか、と思われる本がある。 有名な作品で、かつ、読むのに時間がかかりそうなもの。 学生時代の…

蒲団読書、ベッド読書

今週のお題「布団派? ベッド派?」大昔、本当に幼い頃は畳に蒲団で寝ていた。 幼稚園に通っていた頃、二段ベッドが我が家にやってきた。 よっぽど嬉しかったのだろう。マットレスを入れる前のベッドで、かくれんぼしたり階段を上り下りしたりして遊んだのを…

人生初の廃墟本。 『総天然色 廃墟本remix』 中田薫・文 中筋純・写真

何が「総天然色」なのか、何が「remix」なのか。 そう思いながらも、手に取りペラペラめくるうちに、何かがピンときて気づいたら購入していた。 疲れていたのかもしれない。 が、読む。 興味深い。いや、感慨深い。総天然色=オールカラー? 廃墟に興味はあ…

読書日記が続かない

自分は極度のめんどくさがり屋で飽き性ある。 それでも何とか3年続いてきた読書記録が、ここ一月ほど停滞している。 読み終わっただいたいの日付と題名を書くだけのものなのに続かない。 最近出歩くことが多く本を読み終わった時に記録ノートが手元にないこ…

『第9地区』 ニール・ブロムカンプ監督

DVDで観ました。 以前から気になってはいたものの、宇宙人が攻めてくるパニック映画、ホラーSFだと思い込み敬遠していました。 DVDのパッケージも恐ろしげですし。 が、それは勝手な思い込み。そこまで怖いものでもないらしいとのことで、ようやく観ました。…

GWだし、本屋へ行って、意識高い系について考えて、ダーレン・アロノフスキー監督『ブラック・スワン』を観た。

今週のお題「ゴールデンウィーク2014」GWである。黄金週間である。ということで、車で大きな本屋へ行ってきた。文庫本を眺めていると、恐ろしいやりとりが聞こえてきた。 若い男の人と店員さんの会話。男の人:ブルーバックスってどこですか? 店員さん:ブ…

『HACHI 約束の犬』 ラッセ・ハルストレム監督

世の中には二種類の人間がいる。 すなわち犬が好きな人間と猫が好きな人間だ。 本と同じぐらい生き物が好きです。 昔から動物が好きだった。 小学校低学年の時、誕生日プレゼントに「いぬとねこの図鑑」を買ってもらった覚えがある。 当時はアパート住まいだ…

『解錠師』 スティーブ・ハミルトン 

このミステリーがすごい! 2013海外編、および、週刊文春海外ミステリーベストテン海外部門で第1位を獲得した有名作。ようやく読みました。 ミステリ? 狭義のミステリの定義に従えば、本書は、ミステリではない。 解かれるべき謎はない。 しかし、犯罪はある…