読書録 地方生活の日々と読書

趣味が読書と言えるようになりたい。

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2015-01-01から1年間の記事一覧

新生活、読書生活。

今週のお題特別編「この春に始めたいこと・始めたこと」 〈春のブログキャンペーン 第2週〉 社会人になり2週間ほどが経った。桜は散った。ブログの更新が止まっている。読書欲が減退している。 まだ研修期間なので時間的には学生時代よりも余裕がある。それ…

学生を卒業しました。印象的だった本best5

今週のお題「卒業」 昨日、大学の卒業式だった。引越し先の町から大学までの交通費がざっと見積もって往復8万ほどなので出席しなかったけど。 ともかく6歳の時からはじまった20年近くにわたる学生生活が終わるわけだ。よく順調にレールから外れずここまでき…

【日記】引越し先の図書館など

転入届を出しに市役所へ行ってきた。その際頂いた冊子によると、今秋、図書館機能を含んだ複合施設が開館するらしい。場所も、今ある図書館よりもアパートから近い。どの程度の規模の施設なのか、そして蔵書数がどんなもんなのかがものすごく気になる。いや…

【日記】引っ越しました

先日、北の田舎町から関西地方の田舎町へと引越しました。さすがに引越しは忙しく、ここ二日ほど本を開いてもいない。そろそろ本を読みたいのだが、まだ本棚がないのでダンボールを開ける勇気が出ない。ちなみに新居での目標は、蔵書数を500冊以下でキープす…

【日記】引越し準備中。

久しぶりのブログ更新。春休み、実家に帰省したり、卒業旅行笑を楽しんだりしていた。 卒業旅行では読書も進み、長編二編+中篇二編+エッセイ一冊を読了(内訳:『悪魔が来りて笛を吹く』『卵をめぐる祖父の戦争』『カーミラ』『にんじん』『最後の晩餐』)。…

【映画感想】 『愛のむきだし』園子温監督。

本を読んだり、映画のDVDを観たりして過ごしている。「学生生活最後の春休み」という何でも許されそうな響きに負けて、ひきこもりな生活を送っている。 せっかくなので、ものすごく長いという評判の映画DVDを借りてきた。『愛のむきだし』。なんとDVDも上巻…

本が読みたくなる 成毛眞『面白い本』

私は今、とても難しい状況に置かれている。 最後の学生生活を満喫すべく本を読みたい。 が、引っ越しに向けて本を処分しなければならない。 こんなとき、人はどうすればよいのだろう。迷った末、とりあえず図書館へと足を運んだ。本は増えず、本を読める。図…

amazarashiが好きだという話(と、好きな歌詞を少し紹介)

最近、amazarashiというバンドにハマっている。 これは自分のなかでは凄いことである。四半世紀近く生きてきて、特定の音楽グループを好きになるということは初めての経験だ。それまで自分には「興味を持つ」という最低限の音楽の才能もないものだと思ってい…

世捨人にすらなれない。車谷長吉『贋世捨人』【読書感想】

私小説を無性に読みたくなるときがある。人間のダメなところをみたい、という切実な欲求に襲われることがある。そんな欲求に見事応えてくれた一冊。車谷長吉『贋世捨人』は人間のダメなところを見事白日の下に引きずり出す。 人間の偉さには、どんなに偉い人…

ようやく読んだ話題作。ピエール・ルメートル『その女アレックス』【読書感想】

久しぶりのミステリとして前々から気になっていたピエール・ルメートル『その女アレックス』を読んだ。フランスミステリ。雑誌やブログで絶賛されているのを読み、昨年の秋ごろから読みたいと思っていた。本屋に行くたびに、文庫ベスト棚に並んでるのを見て…

意識低い系な学生生活雑感

忙しかった。が、とにかく卒論の提出および発表が終わり、学外における発表も残りひとつとなり、一山越えた感がある今日この頃。本を読むことはともかく、ネットで遊ぶ暇はなかった。計画性のなさが原因といわれればそれまでだが。 二月も終わりに近くなり、…

北村薫&宮部みゆき編集のアンソロジー『とっておきの名短篇』と2015年の目標(読書篇)の反省【読書日記】

今週のお題「今年の抱負」 2015年の抱負とさっそくの反省 今週のテーマは「今年の抱負」。だが、今年の抱負というか目標(読書編)はすでに書いてしまった。 一、量より質の読書 二、でも、だらだらとネットしたりテレビ観たりするぐらいなら本を読む 三、敬…

風呂で詩を読む。『孤独な泳ぎ手』衣更着信【読書感想】

秋頃から時折、小池昌代編著『通勤電車で読む詩集』という本を風呂読書中に読んでいる。何度も読んでいるうちに、自然とお気に入りの詩は変わっていき、初読時には大して心に残らなかった詩が今はとても好きになったりもしている。再読、繰り返し読むって大…

『枯木灘』の前日譚 芥川賞受賞作・中上健次『岬』【読書感想】

疲れている。 用事があって横浜まで行ってきた。夕方の飛行機で田舎町に帰って来て、夕食を食べ、今この文章を書いている。そしてとても疲れている。 久しぶりに都会に出たせいか、長時間歩き回ったせいか、昨夜見た嫌な夢のせいか(教授にハードな実験日程を…

『依存症ビジネス 「廃人」製造社会の真実』デイミアン・トンプソン【読書感想】

年末年始に読んでいた本。『依存症ビジネス 「廃人」製造社会の真実』。お正月に読む本じゃない気がするが、気にしない。読んだところ、現代社会の一面、しかもなかなか日の当らない一面を見事に切りとった本であった。 それからサブタイトルがよい。『「廃…

究極の自業自得 メアリ・シェリー原作小説『フランケンシュタイン』(森下弓子 和訳)【読書感想】

日本で最も知られた西洋妖怪の一人が「フランケンシュタイン」だろう。 本書を読む前のイメージは、顔色の悪いつぎはぎだらけの人造人間、といったものだった。雑学知識が豊富な方は、このフランケンシュタインというのが、妖怪自体の名前ではなく、妖怪を作…

『疲れすぎて眠れぬ夜のために』内田樹【読書感想】

学生の本分である学業で忙しいのと、にも関わらず、ドストエフスキーの長編小説(『白痴』。新潮文庫で300ページくらいしか読んでいないけど、なんだか恋愛小説っぽい。面白い)を読み始めてしまったので、なかなかブログの記事を書く時間が取れない。ぼおっ…

開高健『人とこの世界』【読書感想】

年末から年始にかけて読んでいた本の感想を書いておこうと思う。開高健の人物エッセイ『人とこの世界』。 人物エッセイと書いたが、適当な語が見当たらない。裏表紙のあらすじには「人物フィクション」という言葉がある。著者は、作家や詩人や芸術家について…

『神、この人間的なもの―宗教をめぐる精神科医の対話―』なだいなだ【読書感想】

海外ニュースを見る。嫌な事件が多い。 宗教とは何か、考える。どうして人類は宗教を生みだしたのか。個人的には個々の宗教の教義よりも、「宗教」という仕組み自体がどうして生まれたのか、社会および個人のなかでどのような役割を果たしているのか、という…

2015年 本屋はじめ【読書日記】

今週のお題「年末年始の風景」〈今週の一枚〉 ベッドを窓際に置いている。 朝、目が覚め上半身を起こすと同時にカーテンを開ける。天気予報は見ないので、毎日の天気がその日起きてからのお楽しみになっている。晴れていると嬉しいし、天気が悪いと少し憂鬱…

広大な宇宙と人生 映画『インターステラー』感想。

年末、映画館へ行ってきた。2014年の見納めは『インターステラー』だった。今更かよ、との声が聞こえてきそう。昼間にしかやっていないので年末の休み気分に乗じてに行ってきた。年末とはいうものの平日のお昼に映画館。ちょっとした罪悪感もスパイスに、と…

【日記】2015年の読書目標。元旦広告を読む。

あけましておめでとうございます。 学生時代最後の追い込み。大晦日も元旦も研究室で過ごしています。 昨日から2015年。5で割り切れるから好きと言ったら友達に笑われた。2014、26という数字より2015、27という数字の方がずっと好きだ。 正月の朝。私はいつ…