読書録 本読みの貪欲

地方在住三十路女の読書日記。趣味が読書と言えるようになりたい。本のほかには犬と魚が好き。

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2019年読書まとめ 読書メーターより

 忘備録として、2019年に読んだ本を読書メーターの記録を使って一覧にした。
 こうして一覧にすると、小説ばかり読んでいたことがよく分かる。


2019年の読書メーター
読んだ本の数:65
読んだページ数:23640
ナイス数:210

悪女について (新潮文庫)悪女について (新潮文庫)感想
数年ぶりに再読。一章が適度な長さで読みやすい。
読了日:01月10日 著者:有吉 佐和子
鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)感想
かの有名なロボット3原則を基にしたアシモフ先生の長編SF小説。ロボット嫌いの刑事である主人公が、人間そっくりのロボットの相棒と一緒に、殺された宇宙人の謎を解く。未来の地球を舞台にしているが、推理小説のような筋書きである。今でもよくあるSF小説のテーマである、人間とロボットの共存や人間とは何かということが背景にあり、古典的だが面白い。
読了日:01月14日 著者:アイザック・アシモフ
正直書評。正直書評。
読了日:01月20日 著者:豊崎 由美
戦後ゼロ年 東京ブラックホール戦後ゼロ年 東京ブラックホール感想
NHKスペシャル『戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946』の書籍化。知らなかったこと、今まで意識もしていなかったことのオンパレードで、とても興味深かった。以前番組も見たが、もう一度見たい。「戦後の焼け野原」と言った定型句では溢れ落ちてしまう、数多の人々の生の在り様が浮かんでくるような本であった。生きていくということが、綺麗事だけではない時代があったのだ。
読了日:01月23日 著者:貴志 謙介
ウォッチメイカーウォッチメイカー感想
シリーズ第7作目。このシリーズを読むのは、初めてだったのだけれども、問題なく楽しめた。どんでん返しに継ぐどんでん返し。サスペンス小説の楽しさがいっぱい詰まった一冊で、一気読み必須。
読了日:01月28日 著者:ジェフリー ディーヴァー
非正規・単身・アラフォー女性 「失われた世代」の絶望と希望 (光文社新書)非正規・単身・アラフォー女性 「失われた世代」の絶望と希望 (光文社新書)感想
現在アラサーではあるが、他人事とは思えない。自分はまだ運が良かったのだと認識した。
読了日:01月29日 著者:雨宮処凛
タタール人の砂漠 (岩波文庫)タタール人の砂漠 (岩波文庫)感想
人生と時の流れの早さについての小説。
読了日:02月03日 著者:ブッツァーティ
国境の南、太陽の西 (講談社文庫)国境の南、太陽の西 (講談社文庫)感想
村上春樹の中編小説。自分の一部が欠けている気がしている主人公と、その欠けている部分を埋めてくれるような気がする小学校時代の同級生。偶然か必然か、大人になってからの再開と37歳の精神的不倫。
読了日:02月05日 著者:村上 春樹
禁断のレシピ禁断のレシピ感想
圧倒的カロリー、そして、重量感。食べたら美味しいのだろうなと想像しながら楽しむ本。間に挟まれるちょっとしたエッセイが楽しい。
読了日:02月06日 著者:枝元 なほみ,多賀 正子
人形(ひとがた) (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)人形(ひとがた) (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
早川ポケミスの一冊。サスペンス小説なのだけど、怖い。舞台は犯罪歴のある患者を収容する精神医療施設。どこからともなく流れてくる幽霊話。不審な患者の死。そして嘘。誰もが嘘をついている。怖い。けれども俗に言うように、幽霊よりも怖いのは生きている人間である。そんな一冊。
読了日:02月07日 著者:モー・ヘイダー
桜宵 (講談社文庫)桜宵 (講談社文庫)感想
香菜里屋シリーズ2冊目。やっぱり面白い。
読了日:02月10日 著者:北森 鴻
有田川 (講談社文芸文庫)有田川 (講談社文芸文庫)感想
主人公千代の一代記。一人の人間の生涯を追った一代記が好きだが、そのなかでもこの物語は不思議な魅力があり、一気に読了。一方で、学生の頃に読んでたら、この本の魅力に気づかなかったのではないか、とも思った。歳をとってから読むと、また別の魅力が見つかりそうな気もする。長く付き合っていける物語だ。著者の他の本も読んでみたい。
読了日:02月14日 著者:有吉 佐和子
花の下にて春死なむ (講談社文庫)花の下にて春死なむ (講談社文庫)感想
北森鴻さんの香菜里屋シリーズ一作目。再々読だが面白い。ミステリ短編集。
読了日:02月15日 著者:北森 鴻
帰還兵はなぜ自殺するのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)帰還兵はなぜ自殺するのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)感想
戦争にて心を壊されてしまった帰還兵たちのその後に迫ったノンフィクション。兵士本人だけではなく、兵士の家族たちも、やりきれない日常を送っているという現実が胸に迫る。国同士の戦争が終わっても、彼らの戦争は終わらないのだ。
読了日:02月15日 著者:デイヴィッド・フィンケル
アメリカ死にかけ物語アメリカ死にかけ物語感想
昨年より少しずつ読み進めて読了。陽の当たらない場所に生きる人々にスポットを当てたノンフィクション。普段メディアでは取り上げられないアメリカの素顔のひとつが、リアリティを持って立ち上がってくる。今の私には、アメリカという国も、この本も、どのように評価して良いのか分からない。この世には、理想郷などきっとないのだろう。しかし私たちは、この世で生きていかなければならない。
読了日:02月16日 著者:リン・ディン
幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)感想
有名SF小説。地球にやってきたオーバーロードホモ・サピエンスの未来についての物語。
読了日:02月16日 著者:クラーク
歯と爪 (創元推理文庫 163-2)歯と爪 (創元推理文庫 163-2)感想
1955年に書かれたミステリ小説。
読了日:02月17日 著者:ビル S.バリンジャー
引き潮引き潮感想
海洋小説。『宝島』の著者スティーブンソンとその義息である方の書いた物語なので、子供向けなのかなとも思ったが、そんなことなかった。迫り来る危機を勇気と知恵を持って解決するという物語ではなく、登場人物たちの心理と、状況によって変わりゆく微妙な人間関係に重点を置いた作品。250ページほどの短い作品ということもあり、あっという間に読了してしまった。面白い。
読了日:02月19日 著者:R・L・スティーヴンスン,L・オズボーン
螢坂 (講談社文庫)螢坂 (講談社文庫)感想
香菜里屋シリーズ3作目。ビアバーを舞台にした短編集。シリーズの中で一番面白いと思う。
読了日:02月25日 著者:北森 鴻
自炊力 料理以前の食生活改善スキル (光文社新書)自炊力 料理以前の食生活改善スキル (光文社新書)
読了日:03月01日 著者:白央篤司
アナキズム――一丸となってバラバラに生きろ (岩波新書)アナキズム――一丸となってバラバラに生きろ (岩波新書)
読了日:03月02日 著者:栗原 康
贖罪贖罪感想
すごく面白かった。帯にある「世紀の大傑作!」という煽り文句がまさにぴったり。物語を愛する少女が作り上げた物語により離れ離れになってしまった恋人たち。その後、恋人たちを戦争が襲い、少女は罪を贖うかのように看護婦を志す。少女はやがて作家となるが、書くことで彼女の罪が赦されることはあるのだろうか。
読了日:03月02日 著者:イアン マキューアン
北氷洋: The North Water (新潮文庫)北氷洋: The North Water (新潮文庫)感想
北氷洋捕鯨を舞台にしたエンタメ小説。かなり暴力的で陰惨。しかしその暴力的な人間たちや厳しい自然の向こうにある光景に、人生の真髄を見た気がした。捕鯨小説繋がりで『白鯨』を読み返したくなった。
読了日:03月08日 著者:イアン マグワイア
元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ)元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ)感想
前漢時代の中国を舞台にした本格ミステリ。読者への挑戦が2回もある本格派。キャラクター造形と、数多の引用文献を引いての思想合戦という構成によって、独特の雰囲気と後読感がある。こんなミステリ初めてだ。小説の世界の広さを感じさせる一冊。
読了日:03月10日 著者:陸 秋槎
黒猫の三角 (講談社文庫)黒猫の三角 (講談社文庫)
読了日:03月15日 著者:森 博嗣
白昼の悪魔 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)白昼の悪魔 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
読了日:03月21日 著者:アガサ クリスティー
最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス)最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス)感想
すごい小説。
読了日:03月23日 著者:ミランダ ジュライ
ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity? (講談社タイガ)ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity? (講談社タイガ)
読了日:03月24日 著者:森 博嗣
血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null? (講談社タイガ)血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null? (講談社タイガ)
読了日:03月27日 著者:森 博嗣
人形式モナリザ Shape of Things Human (講談社文庫)人形式モナリザ Shape of Things Human (講談社文庫)感想
Vシリーズ2作目。七海刑事が本格的に登場、シリーズの雰囲気が盛り上がってくる一冊。
読了日:03月29日 著者:森 博嗣
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)感想
再読。何故か初読時よりもずっと面白く感じて一気読み。
読了日:03月31日 著者:伊藤 計劃
月は幽咽のデバイス (講談社文庫)月は幽咽のデバイス (講談社文庫)
読了日:04月13日 著者:森 博嗣
夢・出逢い・魔性 (講談社文庫)夢・出逢い・魔性 (講談社文庫)
読了日:04月20日 著者:森 博嗣
戦争と平和〈6〉 (岩波文庫)戦争と平和〈6〉 (岩波文庫)感想
長かった。面白かった。読み終えた瞬間、もう一度初めから読み返したくなる類の物語。
読了日:04月29日 著者:トルストイ
パワーパワー感想
ディストピア小説。突然女性がパワーを持ち、男女の権力構造が逆転した世界を描く。劇中劇という構造を持っており、メインの物語の部分は、今から5000年後の世界に21世紀の現代を描いた小説である、という変わった書き方をしている。その書かれた小説世界である、女性がパワーに目覚めた社会は暴力に溢れている。混沌に向かう世界は、読者である私たちに対する皮肉そのものである。そして最後まで読むとこの小説の構造が物語の行く末を暗示していることが分かりゾクゾクとした。
読了日:04月30日 著者:ナオミ・オルダーマン
影の子 (ハヤカワ・ミステリ1931)影の子 (ハヤカワ・ミステリ1931)
読了日:05月01日 著者:デイヴィッド・ヤング
世界史を変えた13の病世界史を変えた13の病
読了日:05月25日 著者:ジェニファー・ライト
じごくゆきっじごくゆきっ
読了日:06月21日 著者:桜庭 一樹
イエスの幼子時代イエスの幼子時代
読了日:06月22日 著者:J・M・クッツェー
果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?
読了日:06月29日 著者:ロバート・H・ラスティグ
あの家に暮らす四人の女あの家に暮らす四人の女
読了日:06月30日 著者:三浦 しをん
アウトサイダー 陰謀の中の人生アウトサイダー 陰謀の中の人生
読了日:07月01日 著者:フレデリック・フォーサイス
モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)感想
ここ数年のいつか読みたい本No.1だった『モンテ・クリスト伯』をついに購入。読み進める。面白い。先はまだまだ長そう。
読了日:08月01日 著者:アレクサンドル デュマ
モンテ・クリスト伯〈2〉 (岩波文庫)モンテ・クリスト伯〈2〉 (岩波文庫)
読了日:08月01日 著者:アレクサンドル デュマ
やってはいけない歯科治療 (小学館新書)やってはいけない歯科治療 (小学館新書)
読了日:09月01日 著者:岩澤 倫彦
浪費図鑑―悪友たちのないしょ話― (コミックス単行本)浪費図鑑―悪友たちのないしょ話― (コミックス単行本)
読了日:09月01日 著者:劇団雌猫
ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)感想
パンクな文体で書かれたパンクなSF。世界観が秀逸で、医療テクノロジーと混沌が同居する未来のチバ・シティから物語は始まる。しかしストーリーは王道で、決して強いとは言えない主人公が、仲間と共に巨大な悪に立ち向かう、といつもの。そしてハヤカワ文庫版の表紙のデザインが素敵すぎる。本屋で見るたびに、持っているのに手に取りたくなる。
読了日:09月01日 著者:
折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)感想
中国SFアンソロジー。面白かった。表題作『折りたたみ北京』には続編があるそう。続編、邦訳でないかな。
読了日:09月01日 著者:郝 景芳
天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow? (講談社タイガ)天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow? (講談社タイガ)
読了日:10月01日 著者:森 博嗣
プラットフォーム (河出文庫)プラットフォーム (河出文庫)感想
ウエルベック現代社会のシステムが内包する「いやらしさ」や「残酷さ」を真正面から受け止め、フィクションに昇華し、描き切る稀有な作家だと思う。『プラットフォーム』も文句なしに面白いのだけど、自分が高度に発達した資本主義社会、気がつかないうちに誰かを搾取しているかもしれない社会の中に生きるしかないことが、少し嫌になった。
読了日:10月01日 著者:ミシェル ウエルベック
屍人荘の殺人 (創元推理文庫)屍人荘の殺人 (創元推理文庫)感想
ネタバレされる前に読めて良かった、と心から思った一冊。
読了日:11月01日 著者:今村 昌弘
ロス男ロス男
読了日:11月01日 著者:平岡 陽明
日曜日の人々 (講談社文庫)日曜日の人々 (講談社文庫)
読了日:11月01日 著者:高橋 弘希
17931793感想
北欧ミステリ。しかしミステリと括るには重厚すぎる物語。近代社会の混沌とした様子と人々が必死に生き抜こうとする姿を書ききった傑作。続編もあるそう。楽しみ。
読了日:11月05日 著者:ニクラス ナット・オ・ダーグ
夜のアポロン夜のアポロン
読了日:12月01日 著者:皆川 博子
「生きづらい日本人」を捨てる (光文社新書)「生きづらい日本人」を捨てる (光文社新書)
読了日:12月01日 著者:下川 裕治
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)感想
ミステリの面白さが詰まった一冊。面白い。
読了日:12月15日 著者:アンソニー・ホロヴィッツ
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)
読了日:12月15日 著者:アンソニー・ホロヴィッツ
夫婦幻想 (ちくま新書)夫婦幻想 (ちくま新書)感想
夫婦についてのノンフィクション。長年に渡って同じ夫婦にインタビューすることで、それぞれの夫婦が抱える問題と、それを乗り越えていった軌跡を追う。現代の夫婦の多様性を感じる一冊。さまざまな夫婦の形があるのだなあ。
読了日:12月15日 著者:奥田 祥子
約束された場所で (underground2)約束された場所で (underground2)感想
村上春樹さんがオウム信者の「普通の人」にインタビュー。
読了日:12月18日 著者:村上 春樹
精神鑑定はなぜ間違えるのか? 再考 昭和・平成の凶悪犯罪 (光文社新書)精神鑑定はなぜ間違えるのか? 再考 昭和・平成の凶悪犯罪 (光文社新書)
読了日:12月22日 著者:岩波明
昏き目の暗殺者 上 (ハヤカワepi文庫)昏き目の暗殺者 上 (ハヤカワepi文庫)
読了日:12月27日 著者:マーガレット アトウッド
昏き目の暗殺者 下 (ハヤカワepi文庫)昏き目の暗殺者 下 (ハヤカワepi文庫)
読了日:12月27日 著者:マーガレット アトウッド
はだかの太陽〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF ア 1-42) (ハヤカワ文庫SF)はだかの太陽〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF ア 1-42) (ハヤカワ文庫SF)感想
鋼鉄都市』の続編。長編SFミステリ。地球人ベイリと惑星オーロラ出身の人型ロボットダニールのコンビが、人と人とが触れ合わないで生活をしている惑星ソラリアで起きた殺人事件の謎解きに挑む。
読み進めることで、殺人事件の謎だけではなく、地球人とは全く異なった社会を形成しているソラリア人たちの生活様式が明らかになっていくところが、SF的で楽しい。地球人の常識は、ソラリア人の非常識。
読了日:12月30日 著者:アイザック・アシモフ
熱帯熱帯感想
2日で読了。「熱帯」という物語をめぐる物語。物語が幾重にも入れ子になっている構造で、読めば読むほど「熱帯」の迷宮に入り込む。物語は語るものがいるかぎり、存在するのだ。
この物語のキーとなっている『千一夜物語』が未読なことが悔やまれる。シャハラザードが語る物語を聞いてみたい。

読了日:12月31日 著者:森見 登美彦

読書メーター


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2019 年で特に思い入れのある本について書いた。

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昨年の読書メーターまとめより。