読書録 本読みの貪欲

地方在住三十路女の読書日記。趣味が読書と言えるようになりたい。本のほかには犬と魚が好き。

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2020年読書記録まとめ 読書メーターより

 2020年読書記録のまとめ。
 昨年は、例年になくたくさんの本を読みました。数えてみると、去年の倍。たくさん読んだ分、心に残った本も多かった一年でした。
 しかし、その割にはあまり感想を書けていない&ブログの更新が出来ていない。『授乳』(村田沙耶香著)『家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか』(リチャード・C・フランシス著)など、印象深かった本の感想すら書けていない。今年は頑張る。
 こうやって見返すと、相変わらず小説中心の読書だなと思う。アニメ『PSYCHO-PASS(1期)』に、はまりにはまっていたことがばれてしまう……

2020年の読書メーター
読んだ本の数:125
読んだページ数:40671
ナイス数:383

モンテ・クリスト伯〈3〉 (岩波文庫)モンテ・クリスト伯〈3〉 (岩波文庫)
読了日:01月01日 著者:アレクサンドル デュマ
モンテ・クリスト伯〈4〉 (岩波文庫)モンテ・クリスト伯〈4〉 (岩波文庫)感想
舞台はパリ。ようやく2巻後半から3巻までの伏線が効いてきて、モンテ・クリスト伯の復讐がはじまった。人物の相関関係がけっこう複雑。登場人物の名前が一度頭に入ると、読みやすくなった。
読了日:01月01日 著者:アレクサンドル デュマ
モンテ・クリスト伯〈5〉 (岩波文庫)モンテ・クリスト伯〈5〉 (岩波文庫)感想
5冊目にして俄然面白くなってきた。裏切りと決闘。恋と毒殺。復讐は進行し、モンテ・クリスト伯の残酷な一面がチラホラと表に現れてくる。
読了日:01月02日 著者:アレクサンドル デュマ
モンテ・クリスト伯 6 (岩波文庫)モンテ・クリスト伯 6 (岩波文庫)感想
ついにモンテ・クリスト伯が、復讐相手の息子と名誉をかけて決闘する。物語が終盤になってきた感じをひしひしと感じる第6巻。彼の復讐は徐々に相手を追い詰めていき、登場人物それぞれの結末が気になりページを捲る手が止まらない。さすが、読み継がれるだけのことはあると感じる。
読了日:01月02日 著者:アレクサンドル デュマ
モンテ・クリスト伯 7 (岩波文庫)モンテ・クリスト伯 7 (岩波文庫)感想
岩波文庫モンテ・クリスト伯』全7巻読了。読み切ったという満足感がある。
モンテ・クリスト伯の復讐が終わり、登場人物たちはそれぞれ自らの運命の終点にたどり着く。そして伯爵はパリを発つが、彼の心には今までになかった逡巡が生まれていた。彼は、ダンテスは、心を殺し復讐に生きた人間は、果たして幸せになれるのか。
読了日:01月03日 著者:アレクサンドル デュマ
ポスト資本主義――科学・人間・社会の未来 (岩波新書)ポスト資本主義――科学・人間・社会の未来 (岩波新書)感想
日々生活していると、どうしても未来の展望は暗いように思えてくる。世界は混沌としており、一寸先は闇である。だからこそ私はすがるように本を読む。
本書は新書だが、なかなか読み応えがあった。科学哲学が専門である著者は「「拡大・成長」と「定常化」のサイクル」で歴史を俯瞰する。そしてポスト資本主義社会の在り方として「定常化」した社会、「持続可能な福祉社会」を具体的に提示する。

「人間の観念や思想、価値判断は、人間の「生存」を保障するための手段である」といった、世界の見方を変えてくれる示唆に富んだ一冊である。
読了日:01月07日 著者:広井 良典
われら (光文社古典新訳文庫)われら (光文社古典新訳文庫)感想
ディストピアSFの古典。
読了日:01月12日 著者:ザミャーチン
独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書)独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書)感想
第二次世界大戦独ソ戦について、最新の研究成果をコンパクトにまとめた一冊。近現代史に詳しくない私でもすらすら読めた。戦争の流れだけではなく、独ソ戦が戦後どのように解釈され、プロパガンダに利用されてきたかという点にも触れられており興味深かった。
読了日:01月13日 著者:大木 毅
闇市 (新潮文庫)闇市 (新潮文庫)感想
闇市」をテーマにした短編集。ひと口に「闇市」といっても様々な側面を持っていたことが分かるような構成になっている。巻末の解説も充実しているので、編者がどのような意図でその短編を選んだのかが分かり面白い。もちろん、どの物語もそれ自体で十分に面白く、読みながら色々なことを考えた。
読了日:01月15日 著者:
いちばんおいしい家カレーをつくるいちばんおいしい家カレーをつくる感想
読んで面白いカレーレシピ本。なんと3つのレシピしか載っていない。
読了日:01月15日 著者:水野 仁輔
くらべる値段くらべる値段
読了日:01月25日 著者:おかべ たかし
家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか
読了日:01月25日 著者:リチャード・C・フランシス
人類進化の謎を解き明かす人類進化の謎を解き明かす
読了日:01月26日 著者:ロビン・ダンバー
授乳 (講談社文庫)授乳 (講談社文庫)
読了日:02月03日 著者:村田 沙耶香
日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書)日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書)
読了日:02月07日 著者:吉田 裕
貧困専業主婦 (新潮選書)貧困専業主婦 (新潮選書)
読了日:02月07日 著者:周 燕飛
火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)
読了日:02月07日 著者:レイ ブラッドベリ
貧困と飢饉 (岩波現代文庫)貧困と飢饉 (岩波現代文庫)
読了日:02月11日 著者:アマルティア・セン
サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福
読了日:02月17日 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
読了日:02月24日 著者:グレッグ イーガン
順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
読了日:02月24日 著者:グレッグ イーガン
世界史を変えた13の病世界史を変えた13の病
読了日:03月01日 著者:ジェニファー・ライト
ドローンランドドローンランド
読了日:03月08日 著者:トム ヒレンブラント
ペスト (新潮文庫)ペスト (新潮文庫)感想
ペストに襲われ閉鎖された町で、疫病と戦う人間たちを描きた小説。新型コロナウイルスの蔓延した今の時代から見ても、そのリアリズムに圧倒される。そしてそのリアリズムから生まれたのは、全編から感じる人間賛歌。人間の肯定。勇気を持って病と立ち向かう登場人物たちの姿に、素直に「いいなあ」と思った。
読了日:03月19日 著者:カミュ
戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男 (角川新書)戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男 (角川新書)感想
独ソ戦』が面白かったので、同一著者による本書を読んだ。二つの対戦を戦った一人の軍人の伝記である。本の主旨からは外れるが、軍人ってこんなに異動があるものなのか、という驚きが一番印象に残った。
読了日:03月19日 著者:大木 毅
マーダーボット・ダイアリー 上 (創元SF文庫)マーダーボット・ダイアリー 上 (創元SF文庫)
読了日:03月20日 著者:マーサ・ウェルズ
マーダーボット・ダイアリー 下 (創元SF文庫)マーダーボット・ダイアリー 下 (創元SF文庫)
読了日:03月21日 著者:マーサ・ウェルズ
人類の起源、宗教の誕生: ホモ・サピエンスの「信じる心」が生まれたとき (平凡社新書)人類の起源、宗教の誕生: ホモ・サピエンスの「信じる心」が生まれたとき (平凡社新書)
読了日:03月22日 著者:山極 寿一,小原 克博
会計が動かす世界の歴史 なぜ「文字」より先に「簿記」が生まれたのか会計が動かす世界の歴史 なぜ「文字」より先に「簿記」が生まれたのか
読了日:03月28日 著者:ルートポート
三体三体
読了日:03月30日 著者:劉 慈欣
ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤 (ハヤカワepi文庫)ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤 (ハヤカワepi文庫)感想
コーマック・マッカーシーの『ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤』を読了。舞台は19世紀のアメリカ南西部から北メキシコにかけての地域。14歳で家出した少年は、放浪の末にインディアン討伐隊に加わり、砂漠地域を荒らしまわる。暴力、暴力また暴力、と、文庫で500頁近くある物語の大半で主人公たちが、暴力沙汰を繰り広げるすごい本だった。著者の乾いた筆致により描かれる人間の暴力性、自然の厳しさに圧倒された。
読了日:04月04日 著者:コーマック マッカーシー
ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たちヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち感想
貧しい白人層である「ヒルビリー」として生まれたが、全米トップクラスの大学院を卒業し、活躍している著者の半生を描いた自伝。テレビやネットをぼんやりとを見ているだけでは分からない、現代のアメリカの一端を教えてくれる一冊。
読了日:04月04日 著者:J.D.ヴァンス
決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)
読了日:04月11日 著者:アーサー・C. クラーク
死刑にいたる病 (ハヤカワ文庫JA)死刑にいたる病 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:04月12日 著者:櫛木理宇
人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? (講談社タイガ)人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? (講談社タイガ)
読了日:04月15日 著者:森 博嗣
プラハの墓地 (海外文学セレクション)プラハの墓地 (海外文学セレクション)
読了日:04月28日 著者:ウンベルト・エーコ
友だち幻想 (ちくまプリマー新書)友だち幻想 (ちくまプリマー新書)
読了日:05月01日 著者:菅野 仁
PSYCHO-PASS ASYLUM 1 (ハヤカワ文庫JA)PSYCHO-PASS ASYLUM 1 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:05月07日 著者:吉上亮,サイコパス製作委員会
PSYCHO-PASS ASYLUM 2 (ハヤカワ文庫JA)PSYCHO-PASS ASYLUM 2 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:05月07日 著者:吉上 亮
PSYCHO-PASS GENESIS 1 (ハヤカワ文庫 JA ヨ 4-6)PSYCHO-PASS GENESIS 1 (ハヤカワ文庫 JA ヨ 4-6)
読了日:05月15日 著者:吉上亮,サイコパス製作委員会
PSYCHO-PASS GENESIS 2 (ハヤカワ文庫JA)PSYCHO-PASS GENESIS 2 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:05月16日 著者:吉上 亮,サイコパス製作委員会
PSYCHO-PASS サイコパス (0) 名前のない怪物 (角川文庫)PSYCHO-PASS サイコパス (0) 名前のない怪物 (角川文庫)
読了日:05月17日 著者:高羽 彩
PSYCHO-PASS GENESIS 3 (ハヤカワ文庫JA)PSYCHO-PASS GENESIS 3 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:05月22日 著者:吉上 亮,サイコパス製作委員会
PSYCHO-PASS GENESIS 4 (ハヤカワ文庫JA)PSYCHO-PASS GENESIS 4 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:05月23日 著者:吉上 亮,サイコパス製作委員会
浮遊霊ブラジル (文春文庫)浮遊霊ブラジル (文春文庫)感想
津村記久子さんの短編集。
読了日:06月04日 著者:津村 記久子
処刑人 (創元推理文庫)処刑人 (創元推理文庫)
読了日:06月04日 著者:シャーリイ・ジャクスン
少女奇譚 あたしたちは無敵少女奇譚 あたしたちは無敵
読了日:06月13日 著者:朝倉 かすみ
キャロル (河出文庫)キャロル (河出文庫)感想
純度100%の恋愛小説。主人公が、年上の素敵な女性キャロルを好きすぎて、読んでいて不安になる程。二人の関係がどうなるかハラハラしながら読んだ。本当に最後の最後までどうなるか分からなかった。さすがサスペンス作家パトリシア・ハイスミス、というところだろうか。
読了日:06月19日 著者:パトリシア ハイスミス
LGBTを読みとく ─クィア・スタディーズ入門 (ちくま新書)LGBTを読みとく ─クィア・スタディーズ入門 (ちくま新書)感想
LGBTについての本ではなく、LGBTについて学ぶとはどういうことかということが書かれている本。学問としての立ち位置や歴史が分かりやすく書かれている。次に読むべき参考文献も巻末にコメントと共に列挙されている。
読了日:06月21日 著者:森山 至貴
感情教育感情教育感想
女性同士の恋愛を描いた恋愛小説。恋愛小説といえば二人の関係を書くものであると思う。しかしこの小説の大部分は二人が出会う前、どのような人生をそれぞれが送ってきたかということが書かれており、一風変わった作りになっている。だからこそ、二人の邂逅やそれぞれがそれぞれをどれだけ必要としているのかということが胸に迫る物語となっている。二人が出会ってからの章は、二人の幸せを祈りながら読んだ。
著者の他の本も読んでみたい。
読了日:06月25日 著者:中山 可穂
非常出口の音楽非常出口の音楽感想
古川日出男ショートショート。『gift』も良かったが、この掌篇集も、日常的なのだけど非現実的で音楽的でとても良い。『&ザワークラフト』が個人的には好きだった。
読了日:06月25日 著者:古川 日出男
息吹息吹感想
テッド・チャンの短編集。どの短編も良い。決定論的世界の中の自由意志、個人の生き方といったものをテーマにしている作品が多い。
特に好きな短編は『ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル』『不安は自由のめまい』『偽りのない事実、偽りのない気持ち』『息吹』。
久しぶりに前作『あなたの人生の物語』も読み返したい。
読了日:06月28日 著者:テッド・チャン
ミシェル・フーコー: 近代を裏から読む (ちくま新書)ミシェル・フーコー: 近代を裏から読む (ちくま新書)
読了日:06月30日 著者:重田 園江
好きなものを「推す」だけ。共感される文章術好きなものを「推す」だけ。共感される文章術感想
好きなものを「推す」という行為を「推す」本。推すことのテクニックに始終しているのではなく、凡人である私たちが「推す」ことの意味についての考察など読ませる一冊。少なくとも読んですぐに読書メーターを開いて感想を書こうとは思わせてくれた一冊である。
読了日:07月01日 著者:Jini
誰になんと言われようと、これが私の恋愛です誰になんと言われようと、これが私の恋愛です
読了日:07月05日 著者:劇団雌猫
小説家という職業 (集英社新書)小説家という職業 (集英社新書)
読了日:07月06日 著者:森 博嗣
アンナ・カレーニナ〈1〉 (光文社古典新訳文庫)アンナ・カレーニナ〈1〉 (光文社古典新訳文庫)感想
びっくりするくらい面白かった。『戦争と平和』よりも面白い気がする。有名な書き出しより、悲劇的な結末の予感が多分にするが、アンナとヴロンスキーが出会い、惹かれていくところはすごく良い。時代背景や社会の在り様は現代日本とまったく違うが、恋愛をベースにしているからか、物語はとても分かりやすい。古典新訳文庫だけあり、訳もすらすら読める。続きが楽しみ。
読了日:07月07日 著者:レフ・ニコラエヴィチ トルストイ
裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)
読了日:07月11日 著者:宮澤 伊織
サイコパスの真実 (ちくま新書)サイコパスの真実 (ちくま新書)
読了日:07月16日 著者:原田 隆之
生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像 (ブルーバックス)生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像 (ブルーバックス)
読了日:07月18日 著者:武村 政春
アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)感想
小川一水さんのSF短編集。著者の本を読むのは初めて。どの物語も読みやすく、SF感満載で面白い。5作収録されているが、『リグ・ライトーー機械が愛する権利について』が一番好き。題名通り「機械が愛する権利」をテーマに、2組のカップルの日常が描かれている。SFとしては使い古されたテーマにも関わらず、視点と設定が斬新で面白い。主人公カップルたちのキャラクタも好き。
読了日:07月21日 著者:小川 一水
アンナ・カレーニナ〈2〉 (光文社古典新訳文庫)アンナ・カレーニナ〈2〉 (光文社古典新訳文庫)感想
物語が大きく動く2巻。2組のカップルがどうなるか、非常に楽しみ。アンナとカレーニン、20歳差か…アンナとヴロンスキーの年齢差が気になる。読んでいて楽しい。
読了日:07月21日 著者:レフ・ニコラエヴィチ トルストイ
ペスト大流行: ヨーロッパ中世の崩壊 (岩波新書 黄版 225)ペスト大流行: ヨーロッパ中世の崩壊 (岩波新書 黄版 225)感想
題名通りペストと中世ヨーロッパについての本。14世紀のペスト流行の時代背景や人々にどのように受容されたのか、またそれがどのようにその後の社会に影響を与えたのか。

読了日:07月24日 著者:村上 陽一郎
日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙 (ハヤカワ文庫JA)日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙 (ハヤカワ文庫JA)感想
SFアンソロジー『日本SFの臨界点』、まずは[恋愛篇]より読了。編者による解題が熱い。解説を読んでいると、SFをもっともっと読みたくなる。
9篇の短編が修められているが、扇智史著『アトラクタの奏でる音楽』、小田雅久仁著『人生、信号待ち』、大樹連司著『戯画・セカイ系』が好みだった。
読了日:07月25日 著者:
倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)感想
これは凄い。戦中の女学院を舞台に、少女たちが回し書きした手記と小説という体裁で描かれる物語。「ミステリーYA!」というティーンズ向けのレーベルから出版されているにも関わらず、ものすごく重厚なつくり。作中作である少女たちの手記とそれに書かれる作中作中作である小説部分が、最後に一つの真実を照らす。しっかりとミステリしている。また、多数の詩歌や絵画や小説が物語を彩っている。ちなみに、ドストエフスキー罪と罰』の概要くらいは知っていることが前提。面白かった。満足。
読了日:07月25日 著者:皆川 博子
日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族 (ハヤカワ文庫JA)日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族 (ハヤカワ文庫JA)感想
[恋愛篇]に引き続き[怪奇篇]を読了。広義のSF作品が集められており、SFの幅広さ・奥深さを体感した。特に巻末に納められている、戦前の北海道を舞台に「体質的低体温症」の女性の治療過程を追う、石黒達昌『雪女』の淡々とした異色さに心惹かれた。著者の他の作品を是非読んでみたい。他には中島らも『DECO-CHIN』、岡崎弘明『ぎゅうぎゅう』、表題作である中原涼の『ちまみれ家族』が好みだった。
巻末の編集後記も相変わらず熱い。
読了日:07月30日 著者:
イネという不思議な植物 (ちくまプリマー新書)イネという不思議な植物 (ちくまプリマー新書)感想
イネは様々な語り口を持つ植物である。農学の専門家である著者が、イネの植物学的特徴を中心に、社会的、歴史的な側面までを含めて、広く浅く記した一冊。プリマー新書であり軽く読めるが、初めて知ることも多く、面白かった。穀物としてのイネの優位性に驚いた。また日本の風土には稲作が大きく関わっていることを改めて実感した。
読了日:07月31日 著者:稲垣 栄洋
百姓たちの江戸時代 (ちくまプリマー新書)百姓たちの江戸時代 (ちくまプリマー新書)感想
ステレオタイプな江戸の農民感を払拭させる一冊。江戸の農村といえば、自給自足なイメージが強いが、当時から貨幣経済が隅々まで浸透していたことがわかる。農民の家計や年間行事から、土地所有のあり方や百姓一揆についてまで、幅広く取り上げられている。
読了日:08月01日 著者:渡辺 尚志
アンナ・カレーニナ〈3〉 (光文社古典新訳文庫)アンナ・カレーニナ〈3〉 (光文社古典新訳文庫)
読了日:08月01日 著者:レフ・ニコラエヴィチ トルストイ
女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)感想
久しぶりの再読。Wシリーズ読後から読むとまた新鮮。生きているとはどういうことか、人間であるとはどういうことかという、Wシリーズ等で繰り返し主題となるテーマが既に描かれていたのだなと感心した。初期型のウォーカロンが階段の昇降もたどたどしくて、技術の発展を思った。
読了日:08月02日 著者:森 博嗣
絶滅どうぶつ図鑑 拝啓 人類さま ぼくたちぜつめつしました絶滅どうぶつ図鑑 拝啓 人類さま ぼくたちぜつめつしました
読了日:08月04日 著者:ぬまがさワタリ
アンナ・カレーニナ〈4〉 (光文社古典新訳文庫)アンナ・カレーニナ〈4〉 (光文社古典新訳文庫)感想
読了。面白かった!『戦争と平和』より好き。でも最終章、ほとんどリョービンの思想で終わってしまって、ちょっと拍子抜け。カレーニンのその後など、ほとんど触れられていない。なんだかんだあっても、アンナとヴロンスキーが好きだったので、読み進めるのが辛かった。
読了日:08月10日 著者:レフ・ニコラエヴィチ トルストイ
裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト(ハヤカワ文庫JA)裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト(ハヤカワ文庫JA)
読了日:08月10日 著者:宮澤 伊織
あの本は読まれているかあの本は読まれているか
読了日:08月11日 著者:ラーラ・プレスコット
ニッポンの書評 (光文社新書)ニッポンの書評 (光文社新書)感想
私は書評より感想文が好きなのだな、と自覚した。だから読書エッセイが好きなのかと納得。文「芸」としての書評という見方は面白いなと思った。また同一の本に対してなされた書評の比較も面白い。
読了日:08月16日 著者:豊崎 由美
迷宮百年の睡魔 (新潮文庫)迷宮百年の睡魔 (新潮文庫)感想
 人間であるミチルとウォーカロン(ロボット)であるロイディが活躍する百年シリーズの2作目。前作『女王の百年密室』と比較すると、ミステリ要素が薄くなり抽象的な要素が多くなる。SF的だ。人間にとって肉体とは何か、という点がひとつのテーマだろう。あるいは、私たちが生きる現実とは何か。
 本編とは関係ないが、「応力」という言葉が二ヶ所(たぶん)出てきており、なんだか著者らしいなと思った。
読了日:08月22日 著者:森 博嗣
狂乱廿四孝 (角川文庫)狂乱廿四孝 (角川文庫)感想
北森鴻のデビュー作。明治初期の歌舞伎の世界を舞台にしたミステリ。時代小説的でもある。
著者「らしさ」がすでに出ているなと思うのだが、この「北森鴻らしさ」と私が感じる要素が何か、うまく言語化できない。
読了日:08月23日 著者:北森 鴻
アリス殺し (創元クライム・クラブ)アリス殺し (創元クライム・クラブ)感想
 不思議の国で起きた殺人事件を捜査するという不思議な設定のミステリ。ファンタジー的な雰囲気にも関わらず、パズル的な要素の強い、良くも悪くもミステリらしいミステリ。人間ではなく、ミステリを描いているという点で、好みは分かれそう。しかしミステリとしては良くできていると思う。
読了日:08月27日 著者:小林 泰三
冥府神(アヌビス)の産声 (光文社文庫)冥府神(アヌビス)の産声 (光文社文庫)感想
 北森鴻さんの長編ミステリ。脳死と臓器移植の問題を扱った医療サスペンスという異色作。超能力を持つ少女が出てきたりとSFっぽくもある。再々々読かな。北森鴻さんの長編小説では一番よく読み返している。不思議な魅力のある物語。
 今回の再読では「平成」の一時期の空気感を強く感じた。色々な矛盾を抱え込みながら、時代は進んでいるのだなと思う。
読了日:08月30日 著者:北森 鴻
世界史をつくった海賊 (ちくま新書)世界史をつくった海賊 (ちくま新書)感想
タイトルに「世界史」との言葉があるが、内容は16世紀のイングランドと海賊の関係が中心であり、「大英帝国をつくった海賊」とでもいう一冊。海賊もビジネスだったのだなということがよく分かる。というか世界史を形作ってきたものはビジネスなのだろうなと思った。ちなみに著者は政治学者。
読了日:09月02日 著者:竹田 いさみ
彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)感想
Wシリーズの一冊目。再読。ハギリ博士とウグイの初対面のシーン、四季との邂逅、どちらも良いなと改めて思う。そして何よりもタイトルが好き。
読了日:09月04日 著者:森 博嗣
魔法の色を知っているか? What Color is the Magic? (講談社タイガ)魔法の色を知っているか? What Color is the Magic? (講談社タイガ)
読了日:09月05日 著者:森 博嗣
風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake? (講談社タイガ)風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake? (講談社タイガ)
読了日:09月06日 著者:森 博嗣
デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping? (講談社タイガ)デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping? (講談社タイガ)感想
Wシリーズの影の主役であるトランスファ、デボラの登場回。散在する知性であるトランスファの発明は、このシリーズのひとつの大きな特徴であると思う。初登場なので、ちゃんと(?)人物像を伴ってハギリの前に現れている。
そして仕事とはいえ、先生のために、わざわざ水筒にコーヒーを入れて持参しているウグイさんがすごく好き。
読了日:09月06日 著者:森 博嗣
私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? (講談社タイガ)私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? (講談社タイガ)感想
Wシリーズ再読5冊目。森博嗣さんの小説の中で今のところWシリーズが一番好きだが、そのWシリーズの中で一番好きなのが、この『私たちは生きているのか?』かもしれない。南アフリカツーリングに、水槽の脳、デボラとの友情に、ウグイさんに花を贈るべきかどうか議論という盛り沢山の内容の中で問われる「人間が生きているとはどういうことか」という重厚なテーマ。とにかく面白い。
読了日:09月08日 著者:森 博嗣
青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light? (講談社タイガ)青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light? (講談社タイガ)感想
再読。面白かった。面白すぎて平日なのに読み終わるまで一気読みしてしまった。北極海の海底に引きこもる人工知能を社会復帰させるという森博嗣さんでなければ思いつかないであろう物語。シリーズの他の作品に比べると、アクション要素は少なめ、詩的要素は高め。ハギリ博士とウグイさんの距離感も良い。そして衝撃的なラストに思わず、続きを読みたくなる。
読了日:09月09日 著者:森 博嗣
ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity? (講談社タイガ)ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity? (講談社タイガ)
読了日:09月10日 著者:森 博嗣
賜物 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集2)賜物 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集2)感想
久しぶりに頑張って読んだ感のある小説。挫折するのではないかとドキドキしながら、毎日少しずつ読み進めた(昔『ロリータ』は挫折…)。でも最後まで読むと、もう一度読みたくなる不思議。繰り返される主題、円環構造。
読了日:09月13日 著者:ウラジーミル・ナボコフ
雪が白いとき、かつそのときに限り (ハヤカワ・ミステリ)雪が白いとき、かつそのときに限り (ハヤカワ・ミステリ)感想
綺麗な表紙絵と詩的な題名から想像した以上にロジック重視な本格ミステリだった。閉ざされた扉、降り積もる雪、凶器に残る指紋、と、「いかにも」な道具立て。そしてその道具立てが生きるトリック。
もちろん犯人当てのミステリとしても楽しめるが、それ以上に登場人物たちの心理面の描写が良かった。「普通な人間」でしかないこと、「普通」にもなれないこと。自分の限界に悩んでしまう若さを持つ登場人物たちに、懐かしい苦さを感じた。
読了日:09月13日 著者:陸 秋槎
大学で学ぶゾンビ学~人はなぜゾンビに惹かれるのか~ (扶桑社新書)大学で学ぶゾンビ学~人はなぜゾンビに惹かれるのか~ (扶桑社新書)感想
『大学で学ぶゾンビ学』というタイトルから「大学で学ぶ」という部分を期待して読んだが、そちらについてはそこまで多く紙面を割いておらず、「ゾンビ学」の方に力点が置かれていた(文系研究におけるテーマの決め方や調べ物の仕方、データ処理の方法などの手法をゾンビを題材に説明する本かなと思っていた)。しかしゾンビコンテンツについては映画だけではなく、ゲームやアニメからゾンビを利用した町おこしまで広く扱っており、興味深かった。新書なだけあり情報の鮮度も高い。
読了日:09月16日 著者:岡本 健
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
読了日:09月17日 著者:荒木 飛呂彦
白い病 (岩波文庫)白い病 (岩波文庫)感想
戯曲。〈白い病〉という致死性の疫病が流行った世界。独裁国家に住む一人の町医者が治療法を発見したが、彼は世界が恒久平和を結ばない限り治療法は誰にも教えないと宣言した。
テーマは反戦ファシストだが、色々な読み方ができる戯曲である。個人的には、〈白い病〉は高齢者のみがかかる病であるという設定が秀逸であると思う。ある意味若者にとっては〈白い病〉がチャンスでもある。世代間対立の物語として、コロナ禍の現代において、考えさせられるものがあった。
読了日:09月17日 著者:カレル・チャペック
血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null? (講談社タイガ)血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null? (講談社タイガ)感想
Wシリーズ8作目。女王シリーズとのリンクとの意味合いが強い一冊。今回のWシリーズの再読の前に女王シリーズを読み返していたので、初読時よりも分かりやすかった。『女王百年の睡魔』のメグツシュカ女王の正体がようやく明かされる一冊でもある。
それにしてもピラミッドのなかで武装集団と働き続けていたなんて、ロイディは相変わらず健気だなあ、と思った。
読了日:09月18日 著者:森 博嗣
なめらかな世界と、その敵なめらかな世界と、その敵感想
SF短編集。
読了日:09月20日 著者:伴名 練
狐罠 (講談社文庫)狐罠 (講談社文庫)感想
冬狐堂初登場のミステリ長編。久しぶりの再読。陶子さんのプライドをかけた復讐劇となぜか巻き込まれてしまった殺人事件が絡み合うという物語も面白いが、それよりも香菜里屋が出てきていて驚いた。そうか、世界のビールも揃えてるのか。
読了日:09月22日 著者:北森 鴻
ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
もうすぐ映画化ということで再読。鮮やかな長編ミステリ。登場人物達の思惑が様々に交錯するナイル川クルーズ船を舞台に起こる殺人事件を、たまたま居合わせた探偵ポアロが解決する。ミステリの定石的なプロットにも関わらず、間違いなく読ませるのは、トリックの巧妙さが素晴らしいということも勿論だが、人間の「愚かさ」を丁寧に描いているからだろう。さすが『春にして君を離れ』の著者だなあ、と思う。
読了日:09月26日 著者:アガサ クリスティー
反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー感想
興味深い一冊。人類社会において国家というものが絶対的で当たり前であった期間はごく短いものなのだなと改めて認識。それから種の繁栄というのは、単に集団の繁殖率の問題であり、個体の幸せには関係ないのだなと思った。人間の自己家畜化というキーワードに興味。著者の前著『ゾミア 脱国家の世界史』も読んでみたい。
読了日:09月27日 著者:ジェームズ・C・スコット
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)感想
ロボット三原則〉に従うロボットやマシンたちが、人間と共に働く世界を描いた連作短編集。ロボットたちの黎明期からマシンが社会を支配するまでの期間に起こった様々な事件を、ロボ心理学者のスーザン・キャルヴィンの語りで描く。
SFの古典とされる作品だが、想像以上に面白かった。どの作品もミステリっぽさがあり、読んでいて素直に楽しい。また、ラストの短編『災厄のとき』の世界観はユートピア小説(ディストピア小説?)として読める作品で、とても面白い。森博嗣さんのWシリーズにも繋がる世界観だ。
読了日:10月02日 著者:アイザック・アシモフ
テンペスト―シェイクスピア全集〈8〉 (ちくま文庫)テンペスト―シェイクスピア全集〈8〉 (ちくま文庫)感想
魔法と妖精が跋扈する無人島を舞台にしたシェイクスピアの復讐劇。なんだろう、魔女の息子キャラバンの扱いや王子ファーディナンドの労働観に、物語を素直に楽しめなかった。と思ったら、河合祥一郎さんによる解説で、その辺りの最近の批評について取り上げられていた。
読了日:10月03日 著者:ウィリアム シェイクスピア
閉ざされた扉をこじ開ける 排除と貧困に抗うソーシャルアクション (朝日新書)閉ざされた扉をこじ開ける 排除と貧困に抗うソーシャルアクション (朝日新書)感想
見えない人々と社会的排除。デジタルタトゥー、クレジットヒストリー、信用スコア、バーチャルスラム。
読了日:10月04日 著者:稲葉 剛
終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫)終りなき夜に生れつく(クリスティー文庫)感想
アガサ・クリスティーの「恋愛小説」。貧乏で仕事も長続きしないが所有欲は強いある青年が、大金持ちの娘と恋に落ちる。もちろん普通の恋愛小説に終わるわけがなく、後半の急展開に驚かされた。
読了日:10月04日 著者:アガサ・クリスティー
奇貨 (新潮文庫)奇貨 (新潮文庫)感想
面白かった。うまく感想を言葉にできない。著者の本を読むのは初めて。他の物語も読んでみたい。この本もまた再読しようと思う。
読了日:10月09日 著者:松浦 理英子
入門 犯罪心理学 (ちくま新書)入門 犯罪心理学 (ちくま新書)感想
科学的アプローチの重要さを解く一冊。
読了日:10月11日 著者:原田 隆之
人類はなぜ〈神〉を生み出したのか?人類はなぜ〈神〉を生み出したのか?感想
「神」というものを俯瞰的に眺める一冊。人類史を通し、神への信仰がどのような遍歴を辿ってきたかを丁寧に追う。原初的なアニミズムから人格化された神々からなる多神論、ゾロアスター教の二元論を経て単一神教に至る過程を描き出し、さらには汎神論を導く本書はとても興味深い。
個人的には第一部の「魂という概念はどこから生まれたか?」という問いをもう少し掘り下げて欲しかった。
読了日:10月14日 著者:レザー アスラン
イヴリン嬢は七回殺されるイヴリン嬢は七回殺される
読了日:10月18日 著者:スチュアート タートン
わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいるわたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる
読了日:10月22日 著者:Dain
エクソダス症候群 (創元日本SF叢書) (創元日本SF叢書)エクソダス症候群 (創元日本SF叢書) (創元日本SF叢書)感想
火星の精神医学をテーマにした長編SF。恋人の自死をきっかけに、地球の大学病院に居られなくなった精神科医の主人公は、火星唯一の精神病院に職を求めて移住する。その病院はかつての父の勤め先でもあり、父はそこで何らかの事件を起こしたとの噂があった…

とても面白い一冊だった。精神病と社会、という難しいテーマを扱っているにも関わらず、次々と事件が起こり物語が進んでいくので、一気に読んでしまった。
中学生の時に読んだ多島斗志之さんの『症例A』を何となく思い出した。
読了日:10月24日 著者:宮内 悠介
冗談 (岩波文庫)冗談 (岩波文庫)感想
面白くて驚いた。これが著者の長編一作目とは。2020年に読んだ小説でベストかもしれない。人は自分の世界でしか生きられないのだなと思った。他者を理解するということは幻想でしかないこと、その幻想と共に生きていくことに対する諦観と、それでも理解しえない人と人との間に生まれる奇跡についての物語だと思う。
読了日:10月31日 著者:ミラン・クンデラ
恥ずかしながら、詩歌が好きです 近現代詩を味わい、学ぶ (光文社新書)恥ずかしながら、詩歌が好きです 近現代詩を味わい、学ぶ (光文社新書)
読了日:11月04日 著者:長山靖生
お金の減らし方 (SB新書)お金の減らし方 (SB新書)感想
森博嗣さんのお金についてのエッセイ。好きなことが「読書」という受動的行為しかない自分には耳に痛い内容もある一冊。しかし、好きなことをやる自由を大切にする著者の生き方にはおおいに勇気づけられる。
読了日:11月06日 著者:森 博嗣
マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する (NHK出版新書 569)マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する (NHK出版新書 569)
読了日:11月08日 著者:丸山 俊一,NHK「欲望の時代の哲学」制作班
影を歩く影を歩く感想
 一番好きな詩集(アンソロジー)である『通勤電車で読む詩集』の編者・小池昌代さんの本を何気なく手に取り読んでみたら、ものすごくよかった。エッセイと幻想小説のあいのこのような一冊。
 特に『清水さんは、許さない』というエッセイよりの一編が良い。私も誰かを許さない人間であると同時に、誰かにとっては許すことのできない人間なんだろうな、と思った。
読了日:11月10日 著者:小池 昌代
アラフォー・クライシス: 「不遇の世代」に迫る危機アラフォー・クライシス: 「不遇の世代」に迫る危機感想
 NHKクローズアップ現代+」の書籍版。二度に渡って放送された番組は未視聴だが、放送後インターネットで話題になっており興味を持った。
 仕事、結婚、家族についてそれぞれ章立てされており、氷河期世代を取り巻く環境を立体的に描写する。データだけではなく、人々の声も多く掲載されている。また番組の反響や対策についての章もあり、読み応えがある。
 流行病により先が見通せない時代。私は氷河期世代ではないが、この本の事例は決して他人事とは思えない。
読了日:11月13日 著者:NHK「クローズアップ現代+」取材班
マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するII: 自由と闘争のパラドックスを越えて (NHK出版新書)マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するII: 自由と闘争のパラドックスを越えて (NHK出版新書)
読了日:11月14日 著者:丸山 俊一,NHK「欲望の時代の哲学」制作班
吸血鬼吸血鬼感想
 面白かった。まるで翻訳小説のような文体で描かれる幻想的でありながらも血生臭い物語。舞台は19世紀のオーストリアガリチアの貧村ジェキ。主人公は新任の役人ゲスラー。彼の赴任後間もなく村の子どもが一人、不審な死を遂げる。
『吸血鬼』というタイトルだが、この物語はホラーではなく、直接的に吸血鬼が出てくることはない。しかし、吸血鬼というモチーフは、物語全編を通して繰り返し仄めかされる。吸血鬼とは何なのか。生と死、理想と現実、詩と労働、信仰と迷信、支配者と被支配者。様々な語り口を持つ、濃厚な物語だった。
読了日:11月15日 著者:佐藤 亜紀
道教思想10講 (岩波新書)道教思想10講 (岩波新書)
読了日:11月21日 著者:神塚 淑子
パルプ (ちくま文庫)パルプ (ちくま文庫)
読了日:11月23日 著者:チャールズ ブコウスキー
人口の中国史――先史時代から19世紀まで (岩波新書)人口の中国史――先史時代から19世紀まで (岩波新書)感想
 社会学的研究では基礎となるであろう人口を数える、ということの難しさを感じた一冊。過去の人口については分からないことが多いということが分かった一冊。
読了日:11月28日 著者:上田 信
念力レストラン念力レストラン
読了日:11月29日 著者:笹公人
念力恋愛念力恋愛
読了日:12月06日 著者:笹 公人
ブナの森を楽しむ (岩波新書)ブナの森を楽しむ (岩波新書)感想
ブナの木の見分け方、ブナと昆虫たち、ブナの森の保全
読了日:12月08日 著者:西口 親雄
中年の本棚中年の本棚感想
 中年×本のエッセイ。著者のエッセイは何冊か読んできたが、一番好きかもしれない。特に文学批評家である中村光夫さんの著作を取り上げた「中年文学の課題」という一編が興味深いと同時に恐ろしかった。歳をとると「人生そのものに対して、つまり人間の生き方に対して肝心の興味を失ってしまうことが大部分」(中村光夫近代文学と文学者』)なのだそう。そうなのか……
読了日:12月13日 著者:荻原魚雷
地の底の笑い話 (岩波新書)地の底の笑い話 (岩波新書)
読了日:12月27日 著者:上野 英信
レ・ミゼラブル 第一部 ファンチーヌ (892) (平凡社ライブラリー)レ・ミゼラブル 第一部 ファンチーヌ (892) (平凡社ライブラリー)感想
学生時代に挫折した『レ・ミゼラブル 』の完訳版を再チャレンジ。手にしたのは平凡社ライブラリーから出ている新訳です。
主人公が全然出てこない冒頭に心が折れそうになるも、勢いで読み通す。
読了日:12月30日 著者:ヴィクトール ユゴー
レ・ミゼラブル 第二部 コゼット (893) (平凡社ライブラリー)レ・ミゼラブル 第二部 コゼット (893) (平凡社ライブラリー)
読了日:12月31日 著者:ヴィクトール ユゴー

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